FXよろず相談窓口

2012年06月06日

2012年6月5日「じゅん様」からの質問。

Q
こんにちは。以前豪ドル円で質問し、丁寧なご回答くださりありがとうございました。
今回も豪ドル円で質問です。先週74.5円までいきましたが、今後どこまで下がるとお考えでしょうか?
72円は強いサポートになっていますが、週足を見るとヘッド&ショルダーを形成してるように見えて、
72円をきった場合今年は55円を目指すのかなぁと考えたりするのですがさすがにそれはないでしょうか?
武部さんの見解を教えてください。


A
じゅん様
力也のFX道場への御愛顧並びにFXよろず相談窓口※へのお問い合わせありがとうございます。
※お受けしたご質問と当社からの回答を「力也のFX道場」に掲載する場合もございますので予めご了承ください。

>以前豪ドル円で質問し、丁寧なご回答くださりありがとうございました。

大変恐縮です。
さて、ご質問いただいたのは豪ドル円の武部見解・・。
まず、ファンダメンタルズにおいて今般の欧州ショックがリスクマネーを縮小させている経緯から豪ドル
も無縁ではなく、短期的には弱気な見解であります。
グローバルマネーの動向とした俯瞰的な見方では「質への逃避」として米債や日本債、独債、に資金シフ
トされ債券価格が上昇(金利が低下)しているのはご存知かと思います。

為替市場においてはCFTC建玉明細でも公表されていますが「ドル買い(≒豪ドル売り)」が顕著で加えて
「円買い」(≒豪ドル売り)」が豪ドル円を軟調にさせている背景です。
更に一歩踏み込んで懸念しているのは、投資の毀損回避と利益の確定とした観点でユーロ/豪ドルを見ています。

ユーロ豪ドル週足
現況だとユーロ売り/豪ドル買いが進む、、とイメージしがちですが、実は年初よりユーロ買い・豪ドル売りが
進んでおり、利益確定に動いているのが確認できます。
要は他での毀損を埋め戻す為にも収益確定に動いている、、とした市場参加者のリスク毀損に対する根深さが
感じられます。

そうしたエクスポージャー(価格変動リスクにさらされている資産の割合)の縮小の動きは豪ドル円においても
無縁ではなく、ご指摘の

>72円は強いサポート
までの軟調性は認識しておく必要はあろうかと思います。但し、円売り介入や追加緩和期待も高まると考えられ
個人投資家を主とした逆張り((下がっている時に買う)派が期待を持って強いサポートを示す可能性も考えら
れます。

>72円をきった場合今年は55円を目指すのかなぁと考えたりするのですがさすがにそれはないでしょうか?
確かに懸念事項として留意しておく必要があります。但し、2009年のリーマンショック時の下落はデリバテイブ
における毀損額拡大の見えない恐怖が市場心理として拡がったのに対して現在の欧州周縁国の赤字財政ファイ
ナンス問題とは異質なものを感じます。

ご指摘のような1豪ドル55円、、となると統計学的なシンクロ相関係数では200日終値比で【0.890】を示している
日経225の大幅な下落も推考可能であります。

豪ドル円と日経225日足
しかし、果たしてそこまで悲観的な状況でありましょうか。本邦も含め、株価の上伸性を圧迫するものは排除する
努力をしてきたのが本邦、先進主要国の政治と金融政策でもあります。

豪ドル円と日経平均225週足

従って短期的な欧州エクスポージャー(価格の変動割合)を勘案する延長線上に豪ドル売り、とした圧力は否
めないものと見ていますが「中長期的には反転局面探し期」と見ており、ご指摘の72円水準が第一局面、
そして55円水準は第二局面として豪ドル円トレンドの分水嶺になるものとみております。

そうした意味では2段構えとして積極的?な逆張り((下がっている時に買う)手法より些か消極的かもしれません
が順張り(上がり始めたら買う)でのトレードスタンスを第一局面、そして第二局面でも、と余力もイメージした
トレード戦略を考えておりますが、如何でしょうか。

じゅん様におかれましてはリスクとリターンのイーブンバランス(例えば5円幅狙いなら、損切りは其の幅とほぼ同様)
にご留意なされ、虚心坦懐とした姿勢で大合戦場に備えられることを祈念申し上げます。


また、お問い合わせ下さい。


岡三オンライン証券 投資戦略部部長 武部力也



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2011年06月11日

2011年6月7日「マー君様」からの質問。
Q
力也のFX道場 毎日拝読いたしております。
実はドル円、105円前後にて、多数のポジションがあります。
3年ぐらいになりますが、スワップも付かず、8月より レバレッジの件もあり、思案中です。
このドル円、70円台にとのことですが、いくらまで下がり、何時ごろに100円台に戻るのでしょうか。
       

A
マー君様
力也のFX道場への御愛顧並びにFXよろず相談窓口へのお問い合わせありがとうございます。

さて、お問い合わせの件、
ドル円国旗
ドル円105円前後にてのロングポジションとのこと。
まず、米ファンダメンタルズの見地からですが、ポイントは3点。


1点目は最近の各種指標、労働市況の不調から米景気停滞感が強い。

2点目。
QE2からQE3とした追加緩和措置の行方が取沙汰される中で、そもそも、FRBの本来の目的はデフレ対策
と株価の上伸に重きをおいていた。
現況のドル安地合いはオバマ政権が目指す、輸出の促進にも合致し、事実、ニューヨーク株式相場も
2008年(平成20年)9月のリーマンショック以前の水準に回帰。
住宅市況の改善も進捗すれば2007年サブプライムショック前の水準も期待されているなかで「強いドル」
を真意で望んでいると考えるのには懐疑的。

3点目。
現況渦巻く米景気減速・停滞懸念のなかでQE2の6月末終了以降も7月末目処での米連邦債務上限引き上げ
の問題も解決に向けた進展が見られていない。

対して日本のファンダメンタルズの見地からですが、こちらもポイントは3点
1点目は米国は出口戦略を見出すようにもがく姿が感じられるが本邦は未曾有の国難時期として当面は
超低金利政策の継続が見込まれ、閾値での金利格差では米ドルシフト、と鑑みるところ。
しかし、昨今の米景気不透明感がリスク回避として米債券へ資金シフトしている兆候が窺われ、特に
デフォルトリスクを問われているとはいえ、米債投資への根強さ、そして外人保有率が少ない日本国債
へのリスク回避的な資金シフトが米10年債と日本10年債のスプレッド格差を縮小傾向にさせている。
それは昨年末・本年初期における約2.1pが現況は約1.85pに縮小していることでも窺える。
⇒金利格差妙味の低下。

日米10年債金利
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/日本10年債金利/米10年債金利

2点目としては足元の日本の貿易収支が赤字となっており、このままいくと経常収支も赤字になる可能性
が指摘されるが実際は世界に冠する対外純資産残高の維持を誇っており、欧州ギリシャ問題のように赤字
財政から直ぐに円売りに傾斜するとは懐疑的。
逆に政治の空洞化、行政の対応遅延に対して早期の震災復興を目論む民間は対外資産の取り崩し圧力、
つまり円買戻し圧力を常に孕んでいる可能性も。

主要各国の対外資産残高
出所:財務省資料、平成22年末本邦対外資産負債残高の概要その他:IMF資料より作成
3点目としては、急激に円が急騰した場合にのみ、協調、若しくは単独介入を大義を得る本邦も現状の
ドルじり安に円売り介入を3・11以降、再執行できるとは、先のG20以来、取沙汰される経常黒字国の
我が国が安易に通貨安へ誘引できる可能性には懐疑的。

とそれぞれ日米3点ずつのファンダメンタルズ概要を勘案しています。

一方のテクニカル判断としては、まずは2005年以来の平均年間変動幅をベースに勘案。
 2005からの平均ドル円値幅
出所:東京金融取引所の取引所為替証拠金取引「くりっく365ドル円データより作成

年間変動幅17円として現況の本年最安値から反転しても100円台には些か届かないものと考えます。

長方形トレンド分析で勘案すると【緑の/赤の】での上値抵抗の進行を予想しており、
【青の◆曚両豺腓量瓩蟯慳膩の85円への反発期待も現況のセンチメントでは今夏以降、と見ています。
 力也の長方形分析。
現況ではご期待にお応え出来ていない武部見解かもしれませんが、当然、米景気回復に向けた指標兆候は
今後、窺える場面もあると考えます。
 
今後は戦略構築の際、以下のような
 
【入口⇒運用期間 期待収益⇒出口】
              可能損失⇒脱出】
 
 をキチンと想起してお取り組みなされることを、僭越ながらお奨め申し上げます。
 
些かがさつな回答かもしれませんがマー君様の勝利に少しでも結びつけば幸甚です。
これからも末永く岡三オンライン証券及び力也のFX道場に御愛顧賜れればと存じます。
今後もお問い合わせ下さい。
FXよろず相談窓口回答者 武部力也



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2010年10月12日

2010年10月10日「マスイ様」からの質問。


Q
中長期投資を目指しています。対象通貨として、史上最高値近辺にある、
ドル円やドルスイスを買い集めています。

特にドルスイスを買っていますが、どこまで下がるのか皆目見当が付きません。
 また、ドルスイスを長期投資で所有したいという話も聞きません。
 ドルスイスを中長期で買うという戦略はどこか問題があるのでしょうか?
 宜しくご教授ください。


A
マスイ様

力也のFX道場への御愛顧並びにFXよろず相談窓口へのお問い合わせありがとうございます。

さて、史上最高値近辺にある、ドル円やドルスイスを買い集めているとのこと。
確かに特にドルスイスは大変興味深いですね。
ドルスイスの歴史的底値圏への着眼はすばらしいと思います。
今後もドル安・スイス高が一本調子に進む、と断言できる向きはいないでしょう。

2010年ドルスイス月足

しかし、2010年10月7日安値(史上最安値0.9553 )  を記録しても下値目処が判然としない、
というのも不安です。
各種中長期テクニカル分析では下値目処0.9500、0.9400とした節目が取り沙汰されており
ファンダメンタルズとしてはやはり米景気後退懸念と追加緩和観測からスイスフランにシフト
されている傾向も継続しています。
そうした流れの一端をIMM通貨先物市場でのスイスフラン買い建て玉からも伺い知れます。

 

1008のIMMスイスフラン


そうなると買い建て派も何処で利益を確定するか気迷うところですね。


>ドルスイスを長期投資で所有したいという話も聞きません。

多くの投資手法があり、マスイ様のように長期保有戦略を採られても、わたしは
間違いだとは思いません。

但し、気になる点もあります。

それは”ドル円とドルスイスを両方買い保有している”、と言う点です。
再確認ですが
ポジション的にはドル買い・円売り(ドル円)とドル買い・スイス売り(ドルスイス)ですから
要はドル買い(≒ドル強気)/スイス売り・円売り、での長期投資スタンスとなりますね。

そうなると米経済センチメントと米金融政策には改めて警戒を持って見ておく必要を感じます。


現在米国金利政策をはじめ各国とも低め誘導しており
米国ドル(0.00-0.25%)、スイスフラン(0.00-0.75%)、そして日本円(0.00-0.10%)と
で比較しても大差はなく、また、スワップポイントにおいても妙味が低減化しているのが実情です。

1008米日スイスフランの金利差

つまりは現在は
インカムゲイン(金利配当等)狙い、というよりキャピタルゲイン(売買差益等)狙いを
目論む向きのほうが多いと考えられ、御懸念のような
>長期投資で所有したいという話も聞きません。
とした御見解にも繋がるものかとも思われます。


しかし、マスイ様!「人の行く裏に道あり花の山」という相場格言もあります。
今後はドル強気、としての長期スタンスなら他の対ドル相場においてもドルのセンチメント
を要警戒してドルスイスの値動きに御注視下さい。
資金を十分充当なされてじっくりとお取り組みいただければと存じます。

これからも末永く岡三オンライン証券及び力也のFX道場に御愛顧賜れればと存じます。
今後もお問い合わせ下さい。

 

 FXよろず相談窓口回答者 武部力也



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プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。(東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 副委員長、東洋大学 社会人基礎力 特別講師)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


「勝ち残りFX」(扶桑社)

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