円圧迫か、バイデン政権下初のFOMC

2021年01月26日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。


さて、少し早いですが1/27、厳密には1/28午前4時の米連邦公開市場委員会、午前4時半からの
パウエル米連邦準備制度理事会(FRB)議長、定例記者会見についてです。

パウエル議長


先刻、大手報道機関様よりお尋ね頂いたことが起因なのですが現況の1ドル103円台推移から
脱する材料があるとするなら、まずは上記FOMC・パウエル発言次第、と申し上げました。



ポイントは2点。

ひとつはトランプ大統領が指名した2人のFRB理事候補のうち、金本位制などを以前唱えていた
ジュディシェルトン氏は見送られたもののハト派の代表格であるブラード・セントルイス連銀
総裁の大学時代の教官で筋金入りのハト派、且つ共和党員とされるクリストファー・ウォラー氏
が今回から米連邦公開市場委員会(FOMC)のメンバーとなります。

さらにはイエレン前FRB議長の思考信奉者であるエバンス・シカゴ連銀総裁もメンバー入り。

要は総じてハト派的な政策姿勢を伺わせるメンバーが新たに加わっての新政権誕生後の最初の
会合となるわけでトランプイズムも思わぬ形で受け継がれた会合となります。

パウエルFRB議長
ウィリアムズ米NY連銀総裁
ボウマン米連邦準備制度理事会(FRB)理事
ブレイナード米連邦準備制度理事会(FRB)理事
クラリダ米連邦準備制度理事会(FRB)副議長
エバンス・シカゴ連銀総裁
ロックハート・アトランタ連銀総裁
デイリー米サンフランシスコ連銀総裁
クオールズ米連邦準備制度理事会(FRB)副議長
ウォーラー米連邦準備制度理事会(FRBB理事

イエレン財務長官

二つ目はイエレン前FRB議長、つまりイエレン新財務長官との二人三脚程度をパウエル議長がどの
程度示すか、です。
お二方双方の信認性は以前から報じられ、また、パウエル議長自身がトランプ政権の政策遅滞を
訴えてきた経緯から今回は財政出動の確度が高まる中でのFRBの役割をどのように示すかも注視
されます。

先日は資産買い入れ縮小(テーパリング)論について「出口論を話す時ではない」とパウエル議長
は明言。
火消し・慎重姿勢に努める一方でゼロ金利長期化やフォーワードガイダンス強化にまで及ぶのか
否か。そして財政支出拡大に伴う赤字債増発から債券価格の下落が長期金利上昇に跳ね返ること、
つまりは金利高抑制の姿勢程度も注目されます。




あえての3つ目は質疑対応の可能性として注目しているのはバイデン新政権に対してFRBの立場、
独立性を明確に言及するのか、です。
バイデン

特に注目しているのはあくまでも有権者の関心を引くための選挙公約とはいえバイデン公約の金融政策
案として7/28にデラウエア州で述べた「FRBは人種格差に責任を持つべきだ」、の主張に対してです。


民主党左派

恐らく、民主党左派(エリザベス・ウォーレン氏やバーニー・サンダース氏)への配慮だとは思うの
ですが連邦準備改革法(Federal Re-serve Reform Act)に「最大限の雇用(maximum employment)」
「物価安定(stable prices)」とした二つの責務に「人種の平等(racial equity)」を足す、と主張
しています。

あれはあくまでも党内融和、選挙公約パフォーマンスとして忘れても良いものなのか、それとも経済の
領域でも人種間の平等を進め、人種別雇用回復にFRBは努めるべき、と推し進めるのか。
政治政策と思える人種問題をもFRBは抱えるのか、そしてそれをどのように対応するのか。

現実的な問題として挑戦するなら2023年末まで継続する見通しのFRBゼロ金利政策は更に先送りに
なる可能性も否めません。



恐らく一つ目、二つ目がメインで、3つ目の話題が強まるようだと緩和の超長期化を囃す向きが
出てくるかもしれません。


基本、FOMC政策は不変と読みますが、新政権誕生後初の会合であり興味が高まるところです。






okasanonline at 11:09コメント(0) 

皆様からのご声援をお待ちしております!

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ

コメントする

名前:
URL:
  情報を記憶: 評価:  顔   星
 
 
 

免責事項

  • 本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
  • 本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
  • 本ブログの掲載情報に関するご質問等にはお答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
  • 本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。
口座開設のご案内

まずは岡三オンライン証券で
証券総合取引口座を開設!

口座開設

株と為替の売買シナリオ 配信中

プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。
(2014年−2017年 東洋大学 社会人基礎力 特別講師)
(2012年−2018年 東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 委員)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


「勝ち残りFX」(扶桑社)

岡三オンラインFX
(くりっく365)
岡三アクティブFX
(店頭FX)
ガチンコ対談
有名トレーダー・ブロガーとの対談コンテンツ「FXガチンコ対談」を開始いたしました。

武部力也のガチンコ対談

ブログランキング

皆様からのご声援を
お待ちしております!


人気ブログランキングへ

にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ