第46代ジョー・バイデン米大統領誕生。そして焦点
2021年01月21日
お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、米国の第46代大統領に民主党のジョー・バイデン氏(78)が遂に就任しました。
首都ワシントンの連邦議会議事堂前に設けられた特設の式典会場で「大統領の職務を忠実に遂行
する」と表明し、「神に誓って(So help me God)」と宣誓しています。

新型コロナの影響で就任式会場では感染対策のためソーシャルディスタンスを保ち、椅子と椅子の
間隔は6フィート(1.8メートル)、そして会場の外も立ち入りは禁止され、祝賀観衆の代わりに
米国旗が置かれていたとのこと。そしてその周辺を2万5000人の州兵が不測の事態に備えて配備され
空軍特殊作戦コマンド(AFSOC)に所属する第193特殊作戦航空団も派遣されているとの事。
警戒厳重の中での新政権誕生、となります。
そこで市場が注目しているのは2つ。
まず一つは、就任早々に行う筈の大統領令であり公約を振り返るならトランプ前政権の象徴的な
政策を次々と廃止する可能性で、その程度と市場織り込み度が警戒されます。
「え!?、それまでも!」、とひっくり返される可能性のあるトランプ政策は何か。観測報や市場
の再精査が警戒されそうです。
二つ目はバイデン新政権の実際の船出、実務の開始が閣僚承認の遅れにより生じていることです。
長期閣僚不在はあり得ないでしょうが、トランプ前大統領が大統領選で不正を訴えたことで引継ぎが
遅延し、更にはジョージア州上院の決選投票の影響、そして米連邦議会占拠事件、そして1月初旬は
当時のトランプ政権の重要閣僚、高官が相次ぎ退任し、その離職の影響も否めないとされます。
一部報ではオブライエン大統領補佐官(国家安全保障担当)も辞任表明に傾斜したものの流石に
米国の外交・安全保障政策の実務上の司令塔役でもあり国家の安全保障上、大問題だとして周囲
に説得されて踏みとどまったと伝わります。
先日はイエレン次期財務長官、そしてブリンケン次期国務長官、オースティン次期国防長官らの
公聴会が開かれましたが、確かに過去の大統領就任式では重要閣僚もそばに映っている映像が、
流れました。
近々に正式な閣僚人事が上院承認されたと発表されるでしょうが、実はまだ完全にはスタートして
いない、という事実も再認識したのが実際です。
いない、という事実も再認識したのが実際です。
尚、ニューヨークはそもそも新型コロナの影響で人通りが少なかったことで特段の賑やかしい
イベントの話は聞かなかったし、見なかった、との市場関係者談がありました。
但し、バイデン米大統領の就任を好感し、ひっそりとご祝儀買いに動いたのが米株式市場であり
NYダウは最高値更新。株365-NYダウもジリ高のまま、現時点も水準感を維持させています。
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