3/9円急騰場面を思い出し「米大統領選挙に備える」べし?
2020年10月29日
お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、2月下旬から3月上旬にかけて円高ドル安が進行し、その後は反転した経緯があります。
・中国武漢市での新型コロナウイルス感染拡大問題が他国、欧米にも急速に広がり、世界経済
の減速懸念を高め、リスクオフ(回避)の円買い圧力が増幅
・3/3にFRBは緊急のFOMC連邦公開市場委員会を開催し1.75%から1.25%へと0.5%の利下げを
敢行し、3/13にも緊急で1.25%から0.25%へと1%利下げを強行。
敢行し、3/13にも緊急で1.25%から0.25%へと1%利下げを強行。

・日米金利差も明確に縮小しドル売り円買いに拍車
・3/9午後、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大や原油相場急落も招きフラッシュクラッシュ
の如く1ドル101.17を東京金融取引所くりっく365では記録
・東京外国為替市場銀行間インターバンク市場での安値を日銀が101.60と公示
・同日、世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が新型コロナウイルスの感染症例報告数が
100ヶ国になった、と公表
・米ニューヨーク州で非常事態宣言、イタリア北部地域の政府封鎖計画が明らかに
・世界需給減少が想定される中、石油輸出国機構(OPEC)と非OPEC主要産油国で構成する
「OPECプラス」が減産合意失敗。逆にサウジアラビアが増産計画、と伝わり原油急落
・麻生財務相「暫くよく見ておかないと1日で変わったりするので、慎重に見極めたい」

・武内財務官「過度な変動は望ましくない」「これまで以上に緊張感をもって注視する」
上記が3/9であります
で、翌日3/10、
・黒田日銀総裁「必要に応じて躊躇なく適切な対応をとる」


・安倍首相「日銀と連携し、必要ならば適切に対応する」


・トランプ米大統領「FRBは哀れなほど動きが鈍い」「FRBは競合国と同じ水準まで利下げすべき」
「他国は緩和策による為替アドバンテージがある」

と発言・・。
ところが潮目が変わり始めたのが3/12でムニューシン米財務長官の
「第1段階の景気対策について議会が2日間以内に承認してくれることを願う」
「金融市場への介入は必要ないとみている」

ここからドル円は反転の兆しを萌芽させ、3/24に向けては1ドル111円に向けて駆け上がりました。
解釈は世界的な景気減速懸念から資金繰りに各国金融機関や企業が動き始めて、流動性が最も高く
国際決済通貨であるドルを現物市場スポットマーケットで買い漁る展開が強まった、との見方です。
投機筋もドルショートを放棄し追随、ドル買い戻しを余儀なくされた、との見解も聞こえていました。
国際決済通貨であるドルを現物市場スポットマーケットで買い漁る展開が強まった、との見方です。
投機筋もドルショートを放棄し追随、ドル買い戻しを余儀なくされた、との見解も聞こえていました。
確かにドル調達のための上乗せ金利(ドル・円ベーシススワップ)も3月下旬にかけて急拡大し
この間のドル需要の高まりが顕著だったと銀行関係者からも指摘がありました。
で、考察すべきは今回の米大統領選挙がこのような大混乱を引き起こす事になるのか否か、です。

オチは当日、米大統領選挙投票後の相場見通しをライブ配信いたします。是非ご高覧ください、
ということで。以下画像クリックでご確認ください。
ということで。以下画像クリックでご確認ください。
コメントする
免責事項
- 本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
- 本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
- 本ブログの掲載情報に関するご質問等にはお答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
- 本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
- 本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。