2010年1月4日の東京ドル円戦略。
2010年01月04日
岡三オンライン証券の武部力也です。
東京市場が本格的に始動しました。
まず、東京証券取引所は大発会で株式売買の新取引システム「アローヘッド」を稼働。
そして新年度入りで欧米の投資家が日本株の見直し、また年末を越えて本邦企業などの資金需要が一服し、余剰感での一部資金が株式市場に流入すれば更なる上伸が期待される幕開けです。
東京ドル円為替相場においては幾度となく指摘したように一昨年同様、年末年始の薄商いの中で上伸リスクが現実化し、2009年9月初旬以来の93円台を示現。米金融緩和の出口が近いとの期待観測が膨らみをみせた模様です。
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/ドル円
バーナンキFRB議長は3日の講演で、「ドルは危機の際には安全な逃避先である」のほか、「将来の資産バブル回避にむけてFRBは金利の引き上げにオープンでなければならない」と発言しており、今後も金利動向の重要性が高まる可能性が強いですが一方で、年末にかけて急ピッチで上昇した反動、年初の実需・投資家動向としては休暇明けとなる本邦輸出企業のドルの戻り売り意欲有無が本日の相場動向を左右させる重要なポイントと考えています。
ドル円テクニカル。
短期上値焦点は直近高値圏の93.10-20、昨年9月初旬の戻り高値93.30-45、そして200日移動平均線推移の93.62。
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/ドル円
一方下値は、シンプルに各ギャップ(窓)を焦点と見ており、92.70-60、92.60-40の維持の有無。
まとめ。
ドル円92円台前半への調整回帰、としたリスクの可能性を念頭に、一方で92.40-70のギャップ(窓)の下支えが適うなら92円台後半維持を支援し93円台に相場水準を上伸移行させる橋頭堡となりうる、として注視しています。
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