2009年のドル円と日経平均株価の関係を振り返る。
2009年12月24日
おはようございます、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、少し気が早いですが、本年のドル円と日経平均株価のチャートを眺めて今年を振り返ってみました・・。
やはり、相場に大きな影響を与えたのは8月末の衆議院選挙で民主党の歴史的な大勝利から、与野党が逆転、鳩山新政権が誕生したことになるでしょうか。
特にドル円相場に影響を与えた今秋からの藤井発言は円高推移へと誘引し、それが株価へも影響を及ぼし、遂には11月27日にそれまでの発言から一転することとなりました。
2009年9月 3日 藤井民主最高顧問
「為替介入、よほど異常なとき以外やるべきではない」
9月16日 藤井氏、財務相就任「為替が緩やかに動くなら為替介入には反対」
9月17日 「輸出支援の円安誘導は良いことではない」
9月25日 「円安政策は取らない」「安易な市場介入は支持しない」」
9月28日 「輸出、大企業を中心に皆が潤う時代は終焉」
「最近のドル/円の動きは異常ではない」
9月29日 「為替が異常に動いたら国益に反する、しかるべき措置」
10月15日 「円安が良くないとか円高が良いとはひと言も言っていない」
11月10日 「円高はドル安、米経済政策の問題」
11月25日 「円高はドルの弱さのため」
11月27日 「共同声明の検討も含め、欧米と臨機応変にやり取り」
「介入については申し上げない」 「適切な措置取ることもあり得る」
「為替動向、必要に応じて米欧と連絡を取る」
「景気への影響、円高の害のほうがずっと大きい」
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/ドル円/日経平均株価
改めて確認するまでもありませんが、日本経済のバロメーターは株価が第一であり、そして普段は大きな影響を与えないのに調子が悪いときに限ってドル円レートが株価に重大な影響を及ぼす・・。藤井発言の変容もその例に当てはまると思います・・。
ドル円レートと株価という二つのマクロ指数を見ることが一番シンプルなマクロ経済の比較分析ですね。
トラックバックURL
コメントする
免責事項
- 本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
- 本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
- 本ブログの掲載情報に関するご質問等にはお答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
- 本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
- 本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。