2009年08月27日
おはようございます、岡三オンライン証券の武部力也です。
昨晩のニューヨーク市場は米7月耐久財受注、米7月新築住宅販売件数が発表されるといずれも良好な結果となり、原油も23:30 (米) 週間原油在庫統計を前に下落したことから、ロンドン市場フィックス(東京市場仲値のようなもの。東京時間24時=ロンドン時間16:00)に掛けては安全逃避のドル買い戻しが優勢となりました。対ドル相場は概ね深夜23時前後に向けてドル高が顕著となっています。
参照:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・5分足/その他各対ドル通貨ペア
注目されていた先月同様、過去最大規模となる米5年債入札(390億ドル)結果が応札倍率2.51倍と前回の1.92倍と比べて堅調な結果となったことで債券相場が上昇基調(利回りは低下)をみせています。
この影響からドル円相場ではドルを支援する一方、ドル高と裏表で欧州通貨や資源国通貨が下落したことから、対主要通貨で円が買われる後押しとなり、クロス円では上値が抑制された展開となりました。
<ちょっと、難しい解説でしたでしょうか?>要はドル円に関しては昨日想定したレンジ、94円台前半終始の展開となっています。
さて、本日の東京市場ですが引き続き月末期での外貨建て投信設定に伴う円売り・外貨買いが下値をサポートするとした観測がありますが、日本経済新聞朝刊が、海外子会社からの配当を非課税とする税制改正を受け、海外で稼いだ利益を国内に還流する動きが相次いでいると報じており、国内に還流される額は将来的に約4兆円にのぼるという試算も紹介されるなど決算送金は期末に増える傾向にあることから、上値重さからも焦燥感の増す輸出企業や機関投資家による(期末円転)が早まるのでは?という懸念がマーケットを支配するのか気になるところです。
もっともテクニカル的には大きな変化は見られずドル円相場の下値焦点としては94.00や60分足ボリンジャーバンド−2σ指針の93.95、93.75-80 (8月25日安値)、節目の93.50、93.40-45 (8月21日安値)がサポート意識されます。
一方の上値焦点としては60分足ボリンジャーバンドでみると短期的な上値焦点として+2σ指針の94.40、直近戻り高値94.60-65(8月25日高値)、95.05-10 (8月24日高値)
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足ボリンジャーバンド/ドル円
上下いずれかのブレイク有無に注意し昨日の東京市場では日経平均(心理的節目の11000円処を目指す動きか?)、TOPIXともに年初来高値を更新、していることから東京市場では引き続き日本株式や中国株式市場の動向に要警戒です。
ちなみ1969(昭和44)年8月27日、山田洋次監督・渥美清主演の映画『男はつらいよ』シリーズの第1作が公開されたことから本日は”『男はつらいよ』の日、だそうです(笑)。
2009年08月26日
こんにちは、岡三オンライン証券の武部力也です。
本日は岡三証券の本店に用事があり、日本橋/茅場町まで出かけておりました。タイミング的にはランチタイム・・・。わたしの体重が豪ドル円レート(涙)を超えているにも関わらず、誘惑に負け、日本橋の某有名店で昼食を堪能してしまいました。
それは・・
某映画でも有名になった「たんぽぽオムライス」です。 とろ〜り、ふんわり、甘さが広がる味はまさに絶品♪(*´∇`*)
(しかし、これでは体重の下押し圧力も緩みますね(涙)しかもケチャップで岡三のつもりでOK3と書いたつもりでしたが・・。)
さて、本日の東京外為市場ですがオムライス同様のまったり、ゆるゆるのマーケット動向・・。
日経平均株価に対しては、日経平均先物9月物での断続的な買いが各銘柄・指数全体を押し上げ、市場全体のリスクを緩和させましたが東京ドル円相場では日米金利差縮小や7月貿易統計など一部指標が景気回復期待を後退させ投資家のリスク回避の円買い・ドル売り圧力と輸入企業や外貨建て投信設定に伴う円売り・ドル買い圧力とが対峙した格好となり結局は朝方掲載した当欄の想定どおり94円台前半での終始となりました。
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・5分足/ドル円
今夜の欧米市場では
17:00 (独) 8月ifo景況指数
18:30 (南ア) 7月消費者物価指数
20:00 (米) MBA住宅ローン申請指数
21:30 (米) 7月耐久財受注
22:30 (米) 米国株式市場開始
23:00 (米) 7月新築住宅販売件数
23:30 (米) 週間原油在庫
01:00 (米) ロックハート米アトランタ連銀総裁の講演
が予定されています。
また、月末期でもあるためロンドン市場フィックス(東京市場仲値のようなもの。東京時間24:00=ロンドン時間16:00)にかけて、本邦勢からまとまった規模の外貨買いが持ち込まれる可能性もあり、同時刻に向けてクロス円などで便乗的な投機の外貨買いが膨らむ可能性もあります。
ちなみにオムライスという名称は和製語であり日本で生まれた料理ですから欧米では通じません。
いつまでもオムライスマーケット同様、とろ〜り、ふんわりせず、欧米外為市場には十分ご注意ください!!
2009年08月26日
2009年8月24日「ど貧民」様からの質問
Q
『豪ドル円ですが、資源国通貨や中国の影響から先進国としていち早く利上げ予想が出てきて80円を越える円安になるのか、逆に昨年のように商品市況特に原油の下落から70円前後の円高になるのか?』
A
豪ドルを取り巻く現況の確認です。
世界経済の回復有無、中国経済の持続性有無から商品相場、また他の資源国通貨にシンクロして推移する可能性が高いとされる豪ドルは世界経済のバロメーター、としても位置づけられる訳でつまり世界経済、中国経済が順調のときは豪ドル堅調、後退のときは豪ドル軟調、とした図式も成り立ちます。
さて、豪国自体に関して振り返ると2009年8月RBA<オーストラリア準備銀行>理事会で金利据え置きとなり声明文の中から追加利下げ示唆文言が削除されたことから金利先物市場では向う1年で150bpの利上げ織り込みはじめました。スティーブンスRBA総裁は「利上げをするために失業率のピークアウトを待つ必要はない」と発言(7/28)、スワン財務相-豪中銀の将来的な金利引き上げは「明白」(8/4)、スティーブンスRBA総裁「豪州経済の回復は予想以上」(8/4)、スティーブンス総裁:下院経済委員会で「金利の正常化に乗り出す時期は迫っている」と証言(8/14)、など金利引き上げに向けてはポジティブな発言が相次いでいます。
個人消費や住宅市場は財政出動の効果が剥落し低調に推移しているものの中国の景気回復を背景に輸出数量が徐々に回復を見せており、強弱入り混じる景気動向の中では9月2日発表予定の4-6 月期のGDP がプラス成長に転じる可能性が高いと指摘されていることから本年後半に向けての金利政策動向に大きな影響をあたえるものとされて注視されています。
そうした中で、豪経済予測の技術的な指針として商品先物インデックス(CRB指数)を確認することをお勧めします。同指数と豪ドル円相場がシンクロして推移している場面が多いことから今後の商品市況と豪ドル動向には欠かせないデータとなります。
ファンダメンタルズ分析/解説は枚挙に暇が無いので以下、各種データが御覧になれますのでご案内いたします。
参考:
岡三オンラインFX(くりっく365)ニュース欄の岡三証券グループ各社レポート
岡三オンライン証券:e-profit FXチャート/市況/
具体的な豪ドル円のレート水準に関してですがテクニカル的には昨年のサブプライム禍以前の水準に回帰しており、昨年の下落開始時104円台から本年の最安値55円とした場合、フィボナッチリトレースメンとでは、いわゆる半値50%戻しが完了しています。
今後、更に上伸していくなら61.8%戻し水準の85円台、というのも意識される可能性もあろうかと思います。
しかし固め撃ちするのは大変危険ですから、目標収益に併せたエントリーとエグジット、期間を考えてトレーデイングすることをお勧めします。
FXよろず相談窓口回答者 武部力也
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