2009年08月26日
2009年8月24日「ど貧民」様からの質問
Q
『ユーロ円について、欧州経済特に東欧の悲惨な現状から再び120円前後の円高になるのか、日欧金利差から140円台への円安になるのか?』
A
まず、確認です。
ユーロ建ての債券などで運用される投資信託が増えてきていますし、ドルへの不安は国際通貨市場でもユーロの取引高を徐々に増やさせています。
そして確か8月21日金曜日の日経新聞朝刊でしたが、日本株式の出遅れ観、新興国株式からのヘッジ等々、欧州勢による日本株式購入への動向も報道されていました。
ユーロ円の見方に広がりが感じますね!
一方でご存知のように欧州連合(EU)は寄り合い所帯であり、そして東欧諸国も加盟しています。ご懸念のように東欧諸国はこれまで、欧州の単一通貨ユーロに参加できるとの期待を原動力に、外国からの投資による巨額資金を建設ブームと消費ブームに進みましたが、リーマンショック以降、それらが足枷の不良債権となり現況はEU自体の将来に対する疑念を呼び覚まし、ユーロを不安定にさせる、と心配視されています。
しかし一方で東欧を見放すことの政治的な帰結は、これより一段と深刻なものとなりかねない、とされており、西欧諸国の指導者たちにとっての問題は、こうした大惨事を回避するための最善の方法は何か、とした場合、具体的には欧州中央銀行(ECB)とIMF、欧州委員会による構造基金、欧州復興開発銀行(EBRD)、欧州投資銀行(EIB)などの動きに注目されています。特に欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は過去の施策から自国通貨を是としている傾向が強いことから、東欧問題を解く鍵はトリシェ総裁、、、、と睨んでいます。
但し、東欧の悲惨な状況、との御分析の一方で、世界の外国為替の総取引量のうち約27%がユーロドル(※)であり、ドル円取引が約13%・・。ユーロ円取引自体は数%でしかありません。まずはユーロドル相場、つまり対米国とのファンダメンタルズ比較が先にたちます。※BIS(2007年度・国際決済銀行発表)
従って、ユーロ円、、、というよりユーロドルの動向、そしてドル円相場の水準がユーロ円分析の鍵になる、と覚えておくと相場の見方も楽しくなる筈です。
中長期的には対ドルで強含んで推移していくものと考えており、円とドル「同時安」とするならリーマンショック以前の1.6台への転換場面を探る大事な時期に差掛かっているのかもしれません。その場合はドル円次第ですが、150〜160円、、の可能性も浮上してくる可能性も否定できませんね。
FXよろず相談窓口回答者 武部力也
2009年08月26日
おはようございます。岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、昨晩のニューヨーク市場ですが
NYダウ終値
9539.29ドル
CME日経225終値
10615.0
NY原油先物終値
1バレル=72.05ドル
NY金先物終値
1オンス=946.00ドル
と株式、商品市場が牽制しあう中で為替も右往左往。結局、株式・為替・商品市場の三竦み状態が継続しています。
今朝のオセアニア外為市場ではドル円をはじめとする主要通貨ペアに目立った動意は見られません。
本日の東京外為市場では日経平均株価をはじめ中国上海総合指数などの株価動向にらみの様相を予想させます。
<※>早朝のNHKなどの国内メディア報道によると拡大路線を続けてきた、トヨタ自動車が景気後退の影響で大規模な生産能力の縮小、と大きく方針転換することを報じておりその影響が懸念されるところです。
また、東京市場では、月末にかけて外貨建て投信の新規設定が予定されており、投信の新規設定の場合、まとまった資金が外貨転(円売り)されて運用が始まるため、為替相場では外貨高・円安要因となりやすいため市場では設定日の前段階から、投機的な外貨売りを抑制させたり、外貨の先回り買いを誘発させる可能性もありますのでご注意ください。ちなみにこちらが当社取り扱いの投信です。<宣伝です♪>
テクニカル的にはドル円相場の下値焦点としては93.75-94.20のギャップ(窓)への回帰圧力がみられたものの結局は更に下落は進まず94.00や60分足ボリンジャーバンド−2σ指針の93.90、93.75-80(8月25日安値)、93.40-45(8月21日安値)がサポート意識されます。
一方の上値焦点としては60分足ボリンジャーバンドでみると短期的な上値焦点として中心線94.19、+2σ指針の94.40、直近戻り高値94.60-65(8月25日高値)、95.05-10(8月24日高値)・・・、と各水準がレジスタンスとして機能しやすく95円台への上昇はなかなか覚束ないムード。
本日は94円台前半を中心的に推移すると考えています・・・。
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足ボリンジャーバンド/ドル円
2009年08月25日
こんにちは、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、本日は日本中が概ね晴天だそうで夏の名残を感じるにはちょうどいい感じです。
当社の所在地は東京は中央区の銀座三丁目(茅場町/兜町ではありません)。あちらこちらを散策し日本中の食が集まる天下の台所を”うろうろ”するのには最高の筈です!しかしながら、暫くはそれを我慢しようかと考えています。
理由は・・・。
体重が、、、、豪ドル円を超えてしまいました・・・。(涙
本日のお昼はコーヒーとサーモン&アボガド&レタスのベーグルの図
豪ドル円が上がるのは良いですが、何時の間にか、一足先に自分の体重が大台を・・・。
豪ドル円は日足移動平均線で見ると5月に短期線が長期線を下から突き抜ける”ゴールデンクロス”を示現。
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足移動平均線20日/200日/豪ドル円
一方、なんとか”デッドクロス”を示現させ上値を抑え、豪ドル円と自分の体重がパラレル進行を目論む武部でした。(涙
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