2009年09月04日
こんにちは、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、本日の東京市場も無事?終了となりました。
株式市場はダブルSQを来週に控えた日経225先物9月限が終値10190円<安値:10140円/高値:10260円>で終了し、週末の様子見ムードを強めて、値動きに乏しい展開が続きました。
一方の為替市場ドル円相場も今夜の8月米雇用統計の発表やG20財務相・中央銀行総裁会議、ニューヨーク市場の3連休を控えて様子見ムードが強まり、92円50〜70銭台でのポジション調整に終始した格好で概ね終了。東京勢は米国雇用統計待ち、、の状態です。
さて、このような待ち、の状態のときはどのような心構えで待機すればいいのか、、、。それは安易な取引を控え、建玉(ポジション)を事前に縮小、ないし、手仕舞いをし、または予想外の相場変動による自動ロスカット(強制決済)発動のリスクを回避されたい場合は、予め余裕資金をお預けいただくなど十分な投資余力を確保する、、、そして、チャートを眺めては上限/下限を想定し、動向の行方とシュミレーションを行う・・。
参考:()は市場予想数値
----------------
非農業部門雇用者数変化:7月
-24.7万人(-32.5万人)
失業率:7月
9.4%(9.6%)
----------------
非農業部門雇用者数:6月
-46.7万人(-36.5万人)
失業率:6月
9.5%(9.6%)
------------------
非農業部門雇用者数:5月
-34.5万人(-52.0万人)
失業率:5月
9.4%(9.2%)
--------------------
少なくと過去3ヶ月の米雇用統計発表において、非農業雇用増加数が事前予想より良かったのが8月7日発表の7月雇用統計と6月3日発表の5月米雇用統計・・。当然予想より良かったのでドル買いでの反応となりましたが、持続力は続かず、、の経緯はチャートでご確認できるかと思います。是非、実際にご確認ください。
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足・ボリンジャーバンド/米ドル円
発表前後の時間帯では外国為替市場の流動性が低下する場合があり、特に発表内容次第では売買需要が片方に偏り、取引価格が大きく変動する可能性があります。勿論、提示スプレッドは通常より拡大する傾向もあるため、安易なエントリーは慎んだほうが無難かもしれません。
週末金曜日ですから、無理はなさらないように!!
21:30 (米) 8月非農業部門雇用者数(予想-22.5万人)
21:30 (米) 8月失業率(予想9.5%)
2009年09月04日
2009年9月3日「静岡のお姫」様からの質問
Q
武部様が為替を見る上で、必ずチェックする指標はありますか?
A
運用期間次第でチェックする指標も変わります。
また、日時や需給バランス、株価や金利、そして資源相場などと実は枚挙に暇が無く、個人的には月の満ち欠けも気にするぐらいですから具体的に為替に影響する可能性のものを挙げるにはキリがないのですが、敢えて申し上げるならそれはその時々の旬な市場テーマに照らした指標を意識することです。
なぜならセンチメント次第で大きく変わるからです。
たとえば、古くは日米経済摩擦が取りざたされたときは米貿易収支であり、また最近では製造業指数や住宅市場価格、中古住宅販売件数などサブプライム問題以降、変動要因として特に注視されています。また中国の指標や商品相場などが各国中央銀行の金利政策にも影響を与えている側面も否めません。
また、日柄次第では期末決算、外貨建て投信の新規設定、米国債の償還にともなう円需要なども意識されますね。
東京金融取引所やCFTC(米先物取引委員会)が公表するポジションの傾きなどからも見て客観的な市場動向を勘案するなど総合的なマクロ視点、俯瞰図的な見方は大変重要です。
まずは岡三オンラインFX(くりっく365)ログイン画面から【お知らせ】→【ニュース照会】をご覧になると岡三証券グループ各社の【総合投資戦略月間の相場見通し】が御覧になれます。
そこで基本的な国内外の指標等が掲載されている【月間スケジュール】やまた、毎週掲載される【週間スケジュール】を見て旬なテーマと照らし合わせて確認することをお薦め致します。
FXよろず相談窓口回答者 武部力也
2009年09月04日
2009年9月3日「静岡のお姫」様からの質問
Q
雇用統計で相場が動く展開がここ数ヶ月続いていますが、雇用統計の結果、為替相場、特にドル円はどう動くのですか?
A
良い、ご質問ですね。
そもそも米雇用統計は米経済指標の中で前月のデータが当該月に発表される最も早いメジャー指標で、そして今後の経済動向を占う先行指標となります。
米国雇用統計は米労働省が米国の雇用に関して発表する失業率、非農業部門雇用者数、製造業雇用者数、小売就業者数、週労働時間、賃金のインフレ状態を示す平均時給など、全部で10項目の指標からなっており、特に発表時において、失業率と非農業部門雇用者数変化で事前予想との乖離の大きさによっては、相場が乱高下することもあり注目度は非常に高まります。
現在のように、現況の米景気後退懸念、雇用失速懸念がある場合は特に重要視される傾向があり、雇用の失速・企業部門の不調は家計に直結するとして、消費、更には、金利政策等にも重大な影響を与えかねません。
勿論、毎月の発表直後、この結果を受けて、米国株式相場、金利、債券、そしてドル相場が反応する一番重要な指標と言っても過言ではありません。
当然、前出の内容から判断され、ドル売り/ドル買いに反応します。
FXよろず相談窓口回答者 武部力也
免責事項
- 本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
- 本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
- 本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
- 本ブログの掲載情報に関するご質問等にはお答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
- 本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
- 本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。