2010年07月26日
お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
朝方ですが野田財務相が「国債発行への過度な依存は困難で、財政健全化を着実に進める必要がある」
とコメント。改めて市場の焦点がソブリンリスク(国家の信用リスク)に回帰してきたムードを感じます。
財政赤字は欧米、そして日本の各国が抱えた共通の問題ですが6月下旬の20カ国・地域(G20)首脳会議
(サミット)では、先進国が2013年までに財政赤字を半減させる数値目標を首脳宣言に明記。
しかし日本の財政赤字額、つまりは政府債務残高が国内総生産GDPの約2倍である事は深刻ではありますが、
対外債務の少なさが考慮され、「例外扱い」として認められました。
そうです、確かに日本の財政赤字は他国比では確かに大きいですが、ファイナンスは自国内手当てで
出来ており、今後の新発モノへの不安もあるものの、現在でも米債をはじめ外債を買い入れる余裕の
ある対外純資産国であることも周知であります。
財政悪化を財政で手当て出来る訳はないですから、残された選択肢は金融緩和。世界各国がこうした中
で金融緩和に傾けば、消去法的に日本が再認識される可能性も高まります。
そうなると、円高→株安→円高→、、、とした短絡的投資思考も2番底リスクが叫ばれれば、叫ばれる
ほど、円高→株高→債券高、、とした円資産の信用イコール、トリプル高を呼び込む流れも想起してお
く必要があるかもしれません・・。
勿論、ソブリンリスク(国家の信用リスク)、デフォルトリスク(債務不履行リスク)が高まれば、
その限りではなく、債券安→円安、、とした展開も当然、御念頭に。
岡三オンライン証券への信用
東京回顧から米市場への希望
東京市場では、主要16通貨に対して円が全面安。欧州の金融機関を対象にしたストレステスト(健全性審査)
の通貨、足元の株価堅調さがリスク回避に伴う円買い圧力を弱めた格好です。
政府筋の意思は明確化しており、先週の池田田財務副大臣「過度な円高は回避したい」、津村内閣府
政務官「現在の為替水準は少し高すぎるとの印象がある」、直嶋正行経済産業相から対ユーロでの円高
が長期化すれば日本経済に大きなマイナスとなる可能性が示されましたが、本日は渡辺みんなの党代表が
「デフレ脱却には金 融緩和と円安誘導と積極財政が必要」と日本外国特派員協会でコメント。
政界のキャスティングボードを握る野党代表の意思も円安志向でありますが、さて、今夜は??
リスク回避後退による円全面安の持続性を見極める展開
今夜の注目ポイントは6月の米新築住宅販売件数。4月末で米住宅取得者に対する税控除が期限切れとな
っており、以来、米住宅指標は弱い結果が相次いでいます。今回もその流れが続くようだと欧州ストレス
テストの通過で、対ユーロ相場を中心とした弱含みが予想され、ドル円にどのような影響を見せるかに
注視されるところです。
今夜の材料です。
22:30(米) 米国株式市場(〜05:00)
23:00(米) 6月新築住宅販売件数 (前回30.0万件 予想32.0万件)
23:00(米) 6月新築住宅販売件数 [前月比] (前回-32.7% 予想+6.7%)
23:00(米) ニューヨークオプション行使時間期限
24:00(英) ロンドンフィキシング
○バーゼル銀行監督委員会(中央銀行と金融監督当局による首脳会合)
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート/岡三グループ各社/諸官庁・各種情報ベンダーより
ドル円パッと見テクニカル。
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60足/ドル円
2010年07月26日
お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
御礼。
さて、7月24日(土)に東京・有楽町の東京国際フォーラムで上場5周年「くりっく365フェア」が
おこなわれましたが、同フォーラムには延べで約2000人弱の方々が御来場なされたとのこと。
暑い中でのご参加、お疲れ様でございました。
会場内当社ブースにも多数の方がお立ち寄りいただき、当社システム機能を御高覧いただきました。
また、憚りながら別会場においては私みたいなもののショートセミナーに多数の方がお立ち寄りいただき、
会場内に入れず立ち見での盛況となりました。
14:30〜「3分で為替相場のトレンドを探るマル秘方法」
恐縮次第であり、深謝に耐えません。此の場にて厚く御礼申し上げます。
本日の戯言は自治体の独立問題。
さて、日本が米国の51番目の州、と揶揄されて久しいですが、1788年の本日はニューヨークがアメリカ
合衆国憲法を批准しアメリカ合衆国11番目の州に正式になった日とされます。
小説/劇画の世界ですが、日本国内の地方自治体が独立宣言を行い、米国など大国への編入を画策したら
どうなるのでしょうか。中国の省や直轄地、自治区への編入を希望したらどうなるのでしょうか。
やはり、内乱罪が適用されるのか?暑さボケでくだらない事を考えてしまいました。
東京市場。
外国為替市場では、引き続きユーロが主役、と考えます。
先週末に発表された欧州の91銀行を対象としたストレステスト(健全性審査)では、通過しなかったのは
7行で審査基準の甘さが指摘される一方、不足する資本総額は35億ユーロ(約3900億円)だったとされました。
これを以って無事に通過、あとは資本注力のみ、、とするか、逆に 米格付け会社が指摘したように
ハンガリーをはじめユーロ圏諸国の格下げへの可能性から関係各国のソブリンリスク(国家の信用リスク)
を忌避するセンチメントが市場で継続するか・・。
不透明感が些か後退した観がある一方で、本格的にリスク志向とした動きに傾斜するか、オン/オフが
まだ見えません。
我が国においても野田財務相が「国債発行への過度な依存は困難で、財政健全化を着実に進める必要がある」
とコメント。そのためには税制の抜本改革は不可避であり、改めて市場の焦点がソブリンリスクに回帰
してきたムードを感じます。
ドル円パッと見テクニカル。
ドル円は引き続き、日経平均株価を横目に「リスクオン」「リスクオフ」でのクロス円連動に警戒。※
※特に豪ドル円は225指数の堅調から上伸が顕著で日足一目均衡線では雲の下限を下から突き抜け
、80円圏アプローチを意識させています。
ドル円相場での最大のポイントは87円台後半抜けの有無と考えています。
(88.10、20にストップロスの買い設定観測アリ)
また、どのような種類のオプションかは不明ですが87.50近辺になんらかの設定観測が囁かれており、
東京オプションカットの15時までは同水準での売買が交錯する可能性も鑑みられるところ。
「ダブルトップ」「ダブルボトム」でそれぞれが大枠での上下目処を持ち、そしてあくまでも東京時間
想定レンジをイメージし、しつこいほどの短期切り返しトレードがリスク管理に繋がる、と考えています。
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60足/ドル円
2010年7月26日(月) 9:00より、岡三オンラインFX(くりっく365)では、
デモトレードの提供を開始いたしております!
2010年07月24日
お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、遅ればせながら2010年7月26日(月) 9:00より、岡三オンラインFX(くりっく365)では、
デモトレードの提供を開始いたします。
既に口座をお持ちの方も、また、口座をお持ちでない方もこの機会に画面構成、機能、操作性等を
チェックいただき模擬実戦でのシミュレーションとして岡三オンラインFXのデモトレードを是非、
お試しください。
実戦シミュレーション派
7月もあっというまに下旬入りとなりました。つい先日までW杯サッカーが話題だったのが嘘のようです。
さて、今回は面白いレポートを特別に公開。
岡三証券経済調査部作成のグローバル経済金融情報
〜VISAカード使用額からみる南アフリカのW杯経済効果〜
です。
シミュレーションをはじめ色々な角度の視点から最適投資のための戦略構築の一助になれば幸甚です。
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