2010年08月05日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、5月10日に欧州各国(EU)と国際通貨基金(IMF)が最大7500億ユーロの欧州安定化基金の創設。
先日の7月23日、欧州の金融機関(EU加盟27ヶ国内の大手25行他、全91行中、スペイン・独・ギリシャの
7行が不合格)に対するストレステスト(健全性審査)の結果を経てユーロ忌避も後退し反転様相・・。
表立った山場は一旦は一息ついた格好でもあります。

一方、一部報道では中国銀行業監督管理委員会が中国国内の住宅価格が最大60%下落するケースを想定
したストレステスト(健全性審査)を実施する、と銀行に指示したとのこと。
バブル経済崩壊の打撃を受けた後、大きな需給ギャップを埋めることが出来ず、経済の衰退とデフレ
に苦悶している我が国の事情は御存知の通りです

当時の日本バブルと同様、若しくはそれ以上とも言われる中国都市部での行き過ぎた価格上昇の破裂は
中国だけの問題ではなく今後はこちらの詳細報道も気になるところです。

中国国旗

今夜の材料。
19:00(独) 6月製造業受注 [前月比] (前回-0.5% 予想+1.4%)
20:00(英) BOE政策金利発表
20:45(ユーロ圏) 欧州中銀政策金利発表
21:30(ユーロ圏) トリシェECB総裁・(声明発表、質疑応答) 
21:30(米) 週間新規失業保険申請件数 (前回45.7万件 予想45.7万件)
21:30(加) 6月住宅建設許可 [前月比] (前回-10.8% 予想+0.5%)
22:30(米) 米国株式市場(〜05:00)
23:00(米) ニューヨークオプション行使時間期限 
24:00(英) ロンドンフィキシング
24:00(米) FRB・住宅ローン規制に関する公聴会開催

出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート/岡三グループ各社/諸官庁・各種情報ベンダーより

注目材料はトリシェECB総裁の記者会見。
欧州ストレステストの結果発表後の26日に「(同テストが)銀行の堅実性に関する透明性を提供する
上で重要な措置だった。」とコメントして以来、その後のユーロ経済の状況総括を表明する初の機会で
あり、個人的な想像ではストレステストをしたからには今後の「出口戦略」を示唆する可能性も。
ユーロの上伸からドルの下押し反動でドル円に影響する可能性を警戒しておきたいところです。

0805ドル円とユーロドル
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/ドル円/ユーロドル



ドル円パッと見テクニカル。

0805欧米ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60足/ドル円



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2010年08月05日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、昨日の
”ガイトナー財務長官の姿勢・・。” で、
”米雇用統計を控えて民間雇用関係の指標に市場がどの程度反応するかに注視。”としましたが
21:15(米) 7月ADP全国雇用者数 ※に市場は翻弄、、、。注目の米雇用統計発表控えて急激な短期ドル
買い戻し圧力が高まった格好となりました。
やはり、良くも悪くも短期スタンスでバイアスを傾けない中立型切り返しトレードが無難な市場センチ
メントなのかもしれません。

※ADPとは、米国の給与計算アウトソーシング会社であるADP(Automatic Data Processing:オートマテ
ィック・データ・プロセッシング社)の略でADP雇用統計は、2006年5月から公表されています。
ADP社は、全米約50万社、約2000万人強の給与計算業務を代行しているとされ米雇用統計の先行指標、と
言われていますが、必ずしも雇用統計の「数字」との相関性/合致しているわけではないので御注意を。
今回はそれだけ、雇用統計に注目度が高まっている、という裏返し程度の認識が無難かと考えます・・・。

昨日の最大のドル円ポイント。
昨日の夕刊、そして本日の朝刊各紙で欧米の景気減速懸念が広がり内外の投資資金が萎縮し、とり
あえず国債に資金シフト、、。長期金利の代表的指標とされる新発10年物日本国債の流通利回りが
2003年8月以来、1.00%の大台を割り込んだ、と報じられています。

0805日本株と国債10年もの
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・月足/日経平均株価/日本金利10年

併せての円高、、と報じられていますが、前出、米民間雇用関連の指標で米景気の先行きに対する過度
な悲観論が修正されドル売り圧力の緩和がなされました。

要は昨日の東京インターバンク市場ではドル円85.30-40圏で、執拗な下値がサポートが推測され、
同価格帯だけでも数十億ドルの出来高観測がなされていますがそこでの短期ショート筋が同指標、
そして23:00(米) 7月ISM非製造業景況指数の好調も理由に急遽買い戻しをした、とみることが
可能です。

昨日のドル円焦点


短資会社経由での日銀発表(東京市場ドル円出来高)

7/29(木) 7.732 (百万ドル)   
7/30(金)13.631 (百万ドル)   
8/02(月) 6.559 (百万ドル) 
8/03(火) 9.352 (百万ドル) 
8/04(水) ?

本日、日本銀行金融市場局から昨日の出来高発表がなされますが果たして、公的意思と鑑みられる
買い圧力が全体のボリュームをどの程度まで膨らましたか興味を感じています。

引き続き、”意思”が一時的な延命策なのか、断固とした策なのか、は不明ですがドル円相場の行方
を牽引していくものと考えています。


本日の東京外国為替市場戦略
昨晩の指標から市場参加者がリスク資産向け投資を敬遠する姿勢が緩和する可能性が示された一方
で不透明感は拭えず、また 明日6日発表の7月米雇用統計発表を控えてバイアスを大きく傾けた積極的
な取引に踏み込みにくい、と考えます。
日本株の動向を横目に短期ポジションの中立化が主体となった値動き展開で予想。併せて短期切り替えし/
繰り返しをメインでの戦略イメージです。

ドル円パッと見テクニカル。

0805東京ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60足/ドル円



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2010年08月04日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

朝方は 野田財務相の姿勢・・。と書きましたが、今度はガイトナー財務長官の姿勢・・。です。

昨日、ガイトナー米財務長官は、米国の失業率は向こう数カ月は上昇し、その後低下するとの見通し
示しました・・。

ティモシー・フランツ・ガイトナー氏・・。2003年11月17日〜2009年1月26日はニューヨーク連邦準備
銀行総裁を勤めていましたが、もともとはロバート・ルービン長官およびローレンス・サマーズ長官の
下で日本の金融改革/不良債権処理を迫り、また日本で暮らした経験(駐日米大使館勤務)もある、と
いう日本通。

そんなガイトナー財務長官も一部報道では米国の11月中間選挙前にスケープゴード的な更迭の噂が流
れている、とされており、要は経済運営の不調の深刻度合いがそうした不安を浮きだたせているのか
もしれません。

但し、あくまでも類推ですが、1995年4月19日の1ドル=79円75銭当時から2001年まで、同氏はクリン
トン政権下では国際通貨金融政策担当の職を担っており、現在のバラク・オバマ大統領が1月の一般教書
で述べた「5年間で輸出を倍増、それに伴い200万人の雇用を創出」とした施策をドル安でサポート誘引
するにはうってつけの人物でもあり、日本の泣き所を一番良く御存知のもっとも手ごわい人物、である
ことは間違いないのかもしれません・・。

アメリカ大使館
アメリカ大使館。ラジオNIKKEIさんのまん前です。

 

今夜の材料。
18:00(ユーロ圏) 6月小売売上高 [前月比] (前回+0.2% 予想-0.1%)
18:00(ユーロ圏) 6月小売売上高 [前年比] (前回+0.3% 予想-0.2%)
20:00(米) MBA住宅ローン申請指数[前週比](前回-4.4%)
20:30(米) 7月チャレンジャー人員削減予定数[前年比](前回-47.1%)
21:15(米) 7月ADP全国雇用者数 (前回+1.3万人 予想+3.5万人)
22:30(米) 米国株式市場(〜05:00)
23:00(米) ニューヨークオプション行使時間期限 
23:00(米) 7月ISM非製造業景況指数 (前回53.8 予想53.8)
23:30(米) 週間原油在庫[前週比](前回+730.8万バレル)
24:00(英) ロンドンフィキシング
05:00(米) ガイトナー米財務長官 講演   

 

出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート/岡三グループ各社/諸官庁・各種情報ベンダーより

週末の米雇用統計を控えて民間雇用関係の指標に市場がどの程度反応するかに注視。
また、ウォールストリートジャーナル紙の一面記事では、来週の米連邦公開市場委員会(FOMC)開催時に
「小規模だが象徴的な変更」を検討するとの関係者の見方が米国債価格を上昇させ利回りを低下させて
います。
シンクロトレンド走行を見せるドル円と米国10年債金利を比して見ると今後の上値重さも懸念される
ところであり、各種米経済指標の不調が一段の米金利低下につながる可能性もあり、ドルは引き続き
売られやすい展開に警戒です。

0804米国金利とドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/米ドル円/米10年債金利

 

ドル円パッと見テクニカル。
85.30圏の凄まじい意思も意識しつつユーロの上下ブレでのドル円連動にも
要警戒、と考えます。

0804欧米ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60足/ドル円



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プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。
(2014年−2017年 東洋大学 社会人基礎力 特別講師)
(2012年−2018年 東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 委員)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


「勝ち残りFX」(扶桑社)

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