2010年01月13日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

さて、15日金曜日に新月を控え、中国人民銀行(中央銀行)が「金融機関・市中銀行から吸い上げる資金量の比率を示す預金準備率を0.5%ポイント引き上げる」と発表。

金融引き締めにより、中国経済の拡大ペースが鈍化し、資源需要が後退するとして株式、コモデティ、そして外為市場ではリスク回避姿勢が強まり、資源国通貨をはじめドル円相場も円買い地合いとなりました。


昨年クリスマス頃に中国人民銀行は四半期に1度の金融政策委員会を開き、「適度に緩和的な金融政策」の継続を確認したにも関わらずですから中国国内の与信急拡大がインフレ加速と資産価格バブルをもたらす、としたリスクを中国人民銀行は年初に危惧しての対応なのでしょう・・。

そういう意味では今回の施策を事前対応、リスク管理、とした見方もあるのですが、当然、中国は引き締め局面入りか?、とした疑念も生じ、いずれにしても昨年末以来のドル円短期トレンドに冷水を浴びせた格好となりました。
2010年勝ち残りドル円セミナーでご案内した長期トレンド・長方形フォーメーションを改めて意識せざるを得ないのか?、と考えています・・・。

2007年からの長方形推移とドル円一目
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・週足・一目均衡表/ドル円


本日のドル円焦点。
日銀短観での輸出企業想定レート91-92円から鑑みると現状は大きな乖離とはいえず、誤差の範囲か?
そして今回のチャイナショックが中国をはじめ、東アジア株式、そして日経平均株価にどのような影響を及ぼすか、その動向からのドル円相場への影響に注視しています。

テクニカル的には上値レジスタンスからボリンジャーバンド60分足中心線推移の91.54の前後91.45-75の価格帯を乗り越え、91.95-92.20までの上昇アプローチが可能か否か。

0113ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60足ボリンジャーバンド/ドル円

反転に覚束ないと90円半ば攻め、更には昨年末水準への回帰、も想起されるところです・・・。
うーん、むずかしい局面ですねえ・・・。ノ( ̄0 ̄;)\



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2010年01月12日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

強い寒気が流れ込む影響で日本各地で大雪などの恐れがあるとのこと。当社周辺も底冷えを感じ、一部東京では初雪が観測されました。暴風と高波、大雪に関する気象情報には十分ご注意下さい。


ところで先週末、数年ぶりに凧揚げ(洋タコ)をしました。

20100110凧揚げ
風を読み、風に乗せての急上昇です。
あげるコツはたまにグイグイ引っ張って調整(コレクション)して、また風に乗せること。コレクションは相場同様かもしれません。

ちなみに上げ相場においての事象ですが、売り方が評価損に耐えられなくなって買い戻すことがあります。
こうしたことを「踏んでくる」、若しくは「踏み上げ」、などと言い、株式相場において使われます。(あまり、為替の世界では使わないですね。)

そうした、『踏み上げ相場』はあくまでも売り方の買戻しを起爆剤として捉えた事象ですが、さて、ドル円相場で鑑みると目先の踏み上げ起点を価格帯出来高分布図で想定すると92.50近辺越え。
同価格帯を乗り越えられれば92円台後半を橋頭堡として再度の93円台アプローチが想定可能であり、上値リスクが現存します。

2010年ドル円60分足チャート
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/米ドル円/価格帯別出来高


もっとも、91円台後半の維持がかなわないとその限りではなく、本年の最安値5日91.24攻めとした下値リスクが意識される、と考えます。


先週は、菅財務相が「90円台半ばまでの円安が望ましい」と発言して鳩山首相に叱られた経緯がありましたが11日夜、菅財務相・ガイトナー米財務長官の電話会談で、為替市場の安定が望ましいとの意見で一致したとの報道がありました。
今後は菅財務相の円安バイアス姿勢に米国が、どの程度容認するか?が焦点か?と着目していましたが、そうした中で中国投資有限責任公司(CIC)アセット・アロケーション部門のPeng Junmin氏が、「ドル相場は底を打っており、一段の下げ余地は限定的」との考えを示す一方、円相場には悲観的で引き続き下落する、、、、、とコメント。

この中国投資有限責任公司 (CIC)というのはなかなかの曲者で、あまり報道されていないですが、シンガポール政府を手本に中国政府が保有する1.4兆ドルの外貨準備のうちの約2000億ドルを運用する中国の政府系ファンドとされます。
日本にも進出し、多くの金融関係者を排出しているブラックストーン・グループ(NYSE上場の軍事衛星から投資まで取り扱う会社)の筆頭株主でもあり、またモルガンスタンレーの株主にも名を連らねています。


そうした影響力の強い中国系投資会社幹部のコメントが聞き捨てならない、と思うのは考えすぎでしょうか・・。

今夜の指標は以下です。

22:30(加) 11月新築住宅価格指数 [前月比] (前回+0.3%)
22:30(加) 11月国際商品貿易 (前回+4億CAD 予想+8億CAD)
22:30(米) 11月貿易収支 (前回-329億USD 予想-349億USD)
22:30(米) 米国株市場開始(〜06:00)
24:00(米) ニューヨークオプションカット
24:00(米) 1月IBD/TIPP景気楽観度指数(前回46.8)
01:00(英) ロンドンフィキシング



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2010年01月12日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

東京は底冷えを感じ、雪でも振りそうな気配です。1911(明治44)年の本日、オーストリア少佐の指導のもと、日本人が初めてスキーを行った日だそうですがスキーといえばパラレル推移。
昨年末より日経平均株価とドル円相場のトレンドはまさにスキーの如くパラレル推移の進行が継続中です。足を絡ませて転倒しないことを祈ります。

2010年225とドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/日経平均株価/ドル円

 

東京外為市場概況。
さて、先週末発表の米雇用統計の不調をひきづりドル円相場は上値の重い展開を継続・・。
ユーロ円などもフランス国債の利払いを当て込んだ売りが観測されており、上値の重い動きとなっています。
ただ、ドル円が持ち直して、小休止の様相を見せる中で、下押しも限られており、また、価格変動そのものはやや冴えないものの、金をはじめとする商品高、資源高の傾向が対円相場、特に豪ドル円などいわゆる資源国通貨に対する断続的な押し目買いムードを支援している感じも漂っています・・。

11日夜に菅直人財務相とガイトナー米財務長官が電話会談したと報じられており、これまでのG7声明を確認し、為替市場の安定が望ましいとの考えで一致した、とされています。
先週、菅財務相による「90円台半ばまでの円安が望ましい」といった円安支持発言に対し、米国サイドから牽制がなかったのか?改めて日米金利差の再拡大などの市場原理を背景としたドルの押し目買い・円売りが市場の焦点とされるのか否か、注視するところです。


ドル円ぱっと見テクニカル。

短期的には下値焦点を60分足ボリンジャーバンド-2σ指針の91.87、91.70-80の維持の有無と見ており、91.50割れを起こすとストップロス設定の可能性からドル売り誘発のリスクが膨らみます。

1012ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60足ボリンジャーバンド/ドル円

一方、上値焦点としては60分足ボリンジャーバンド中心線指針の92.23を越え、昨晩深夜の下落開始の起点ゾーンである92.45-50まで回帰できるかが鍵・・。
92円台後半にアプローチするには些か材料不足の観は否めません。



オチ。
動意薄が継続すると東京時間のドル円は91円台後半を中心と推移、と考えられます。


おまけ
お時間が有るときに、わたくしの2010年ドル円ビューをご高覧いただき、2010年のドル円戦略構築の一助になれば幸いです。

視聴ボタン



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プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。
(2014年−2017年 東洋大学 社会人基礎力 特別講師)
(2012年−2018年 東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 委員)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


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