2010年05月12日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

ニューヨーク外国為替市場ではユーロがドルと円に対して3日ぶりに下落。欧州政策当局が最大7500億ユーロ(約88兆円)の緊急支援策を発表したものの、ギリシャを中心とした欧州の財政赤字問題が尾を引くとしたユーロ圏景気の先行き不透明感が広がった格好です。

市場では小さな取り扱われでしたがバーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が上院銀行委員会のメンバーに今回の支援策は「基本的に万能薬ではない」「一時的なもの」と述べたとした報道が伝わっており本日の東京外国為替市場でも引き続きユーロが主役での展開が見込まれます。
0512ドル円とユーロ円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/ドル円/ユーロ円

いずれにしろ今回のギリシャ問題は、イコール「ギリシャの信用」が揺らぎ、「類似する周辺国の信用」に対しても不安、不信が伝播したことであり、ここまでの規模で金融市場の混乱が起こる、というのは想定外だった、とするなら欧州政策当局を仮にお医者様としたなら”所見ミス”、ということにもなり、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が指摘した”万能薬”以前の話だったのかもしれません・・・。痛みを覚えるのはいつも投資家なんですよね!!

万能薬
相場の万能薬想像図


ドル円ぱっと見テクニカル
万能薬など信じず、東京時間はリスク管理上、想定上下レンジ内でのクイックイン/クイックアウト、とした小刻みな切り返しトレードが無難かと考えます。

0512東京ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/米ドル円



okasanonline at 09:58コメント(0)トラックバック(0) 
力也のFX道場 

皆様からのご声援をお待ちしております!

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ

2010年05月11日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

本日のランチはパッとしない天気なのでパッとしないランチ・・。
0511ランチ

ユーロ主役で東京ドル円もパッとせず。
仙谷国家戦略相は「日本の債務残高は世界一、経常収支のバランス次第で金融市場の反応が出る」とこの時期に円売りでも煽っているのか?とも感じるコメントがなされましたが「ギリシャ問題を他山の石とし、財政規律に従前よりも危機感持って対応する必要」とも述べてイーブンセンチメントに・・。

ただ、個人的に思うに仙谷国家戦略相の危機感、ごもっともですが国債と借入金などをあわせた国の借金に当たる債務残高が過去最大の880兆円余り、と国家財政の深刻さを言われる一方で日本の外貨準備高は世界トップクラスで現況の対外債務もほとんど皆無のはず。
過去の国債の償還の再消化も概ね日本国内であり現況で”他山の石”とした切迫したリスク認識には正直、ピンと来ません。

勿論、平成22年度の新規国債発行額44兆円など税収の不足分を海外需要に期待していくと、将来は国債の未達(応募額が入札額に達しないケース)となるリスクも鑑みられるところで、そうした際のリスクは”債券市場の生え抜き猛者”も危惧するとこです・・・。

今夜のドル円。
米FRB要人講演ほか今夜はメジャー指標の発表が予定されていないことから方向感に乏しい展開となることが予想されます。
欧州財務問題について欧州連合(EU)の支援措置によりいったんは歯止めがかかった格好となりましたが、完全な懸念払拭として市場には咀嚼されず引き続きユーロ動向からの影響に警戒。
米ファニーメイが84億ドルの追加支援を要請したとの昨日の報道が材料視されたようにユーロ圏各国のリスク回避の円全面高が続く中で英国政治情勢や発表済みの中国指標を蒸し返して引き締め警戒とした動きが円買いを加速させる恐れもありクロス円の動きも他山の石として前日までの円全面安の逆戻しの形でストップロスを巻き込むような動きに御注意を。

材料。

21:20(米)プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演「経済見通し」
21:30(米)ラッカー米リッチモンド連銀総裁講演
22:30(米)米国株式市場(〜05:00)
23:00(米)ニューヨークオプション行使時間期限
23:00(米)3月卸売在庫 (前回+0.6% 予想+0.5%)
23:00(米)5月IBD/TIPP景気楽観度指数(前回48.4)
24:00(英)ロンドンフィキシング
02:00(米)米3年債入札(380億ドル)    
02:15(米)ロックハート米アトランタ連銀総裁講演
02:30(米)プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁講演

時間未定
○ヒルデブランド・スイス国立銀行総裁、ストラスカーンIMF専務理事講演
○米下院金融委小委員会、6日の株価急落を受けて公聴会開催
○オルドネス・スペイン中銀総裁、マドリードで講演

出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート/岡三グループ各社/各情報ベンダーより

 

ドル円ぱっと見テクニカル

0511欧米ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/米ドル円



okasanonline at 19:50コメント(0)トラックバック(0) 
力也のFX道場 

皆様からのご声援をお待ちしております!

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ

2010年05月11日

2010年5月3日「あら」様からの質問

Q
為替相場の見方について
中国バブルがはじけた場合の経済インパクトは、ドバイショックより大きいといわれていますが、ドル円への影響を教えてください。
ドバイショック以上の円高になるのでしょうか?


A
あら様
力也のFX道場、御愛顧のほどありがとうございます。

さて、御質問に対しわたくしなりの見解を先に述べさせていただくなら、当然、ドバイショックよりチャイナショック発生の影響はドル円相場には凄まじいインパクトが懸念され短期的にはリスク回避での円高リスクを想起しておくことが無難かと思われます。

石油や穀物や金属などの資源価格も下がるでしょうし主要各国の株価の下落、そして 避難的には米国財務省債の価格が上昇し金利が低下するならキャリートレードの逆流がおき、より円高圧力が高まることも考えられます・・。
勿論、急激な混乱に対し世界の金融システム維持を大義名分に通貨当局が介入してくる可能性も否定できませんが・・・。

ドバイショック時で記録した2009年11月27日のドル円相場84円台

また、ギリシャショック時で記録した2010年5月7日のドル円相場87円台

との環境背景とは当然、似て非なるものが想定でき、過去則が全て当てはまる、と決め付けるのもある意味、リスク放棄に繋がる可能性から、事前に複数の仮説をイメージしておく必要を感じます。
 
例えば、中国バブルがはじけて中国の国際信用力の低下が人民元安を招く、とするなら中国産の商品が今より安くなり、結果、国際競争力を増し、輸出産業の復活から早急な経済回復へ、とした萌芽も否定できません。
一方の日本経済の現在の命脈は自国で生産してもコストが高く国際競争に太刀打ちできないことから生産拠点を中国に求めていましたが、世界経済の牽引国である中国の不調から中国の保護主義的な施策も想定でき、例えば新たな生産拠点を求めるコスト、そして本邦の輸出入法人それぞれの企業収益の悪化も否めなくなる、とするなら、日経平均株価が下がり、地価の低迷や銀行の不良債権増加も懸念され日本独り負けでのドル円相場、、、としたシナリオも想起可能です。

そもそも日本のバブル経済の破綻後、日本は十数年にもわたる経済衰退期に入りましたが、中国も同様な長期的衰退が起こる、と考えるにも些か差異を感じます。

まず、御質問の
>中国バブルがはじけた場合、、

つまり、はじける懸念があるのか否か、バブルなのか否かも含めて改めての事実検証です。

菅直人副総理兼財務・経済財政担当相が2010年2月(カナダ・イカルイト)7ヶ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)で、「中国の経済状況はややバブルのおそれがあり、注目している」「日本も不動産バブルを経験して痛い目にあったので、そうならないよう安定的な成長が必要」とコメント。中国でも、「菅財務相の提言を真摯に受け止めるべき」との機運からそれを分析する記事などが多く配信されました。

そして2010年3月中旬、中国中央テレビ局がマクロ経済政策について温家宝総理に質問した内容からです。
2009年の中国国内新規貸付額が9兆6000億元となり、全社会固定資産投資額が前年比30%増、そして一部の都市の住宅価格は高止まりし経済のバブル化が指摘されたことについて温家宝総理自身が「非常に心配している問題だ。」と答え中国国内の不動産バブルへの懸念を示し「中国の不動産投機を抑制する必要がある。」との発言からもその姿勢が窺えます。

つまり日中政府要人の公式的見解でも中国の経済状況に対してリスク認識が存在し、温家宝総理は”懸念がある”から”対応している”ということです。

具体的には日本のバブル崩壊、失われた10年を教訓に不動産価格の膨張は経済バブルと銀行危機を招きやすいことを十分に念頭においた不動産業界への管理を強める施策で窺われます。

わたしなりに考えるなら本来、中央銀行は金融政策目標を国内物価水準の安定に限るのではなく、資産価格の変動にも注意を払わなければならないにもかかわらず1985〜1989年当時の日本はバブル経済形成初期にすばやく緊縮政策を採らず、日本銀行が一般物価水準の安定にのみ注目して資産価格の絶え間ない膨張を軽視した帰来があります。

確かに当時の日本は「ジャパンアズナンバーワン」(懐かしいですね)、と物心両面において先進国と比肩したと慢心したことからバブルへの警戒と認識が不足し、その結果としてバブルの絶えざる増大と拡張という事態を招き、結果、バブル崩壊後の傷跡を一層深めてしまったのかもしれません。

対して現在の中国政府は日本の失政を教訓にバブルの危害に対して十分に冷静な認識を持ち、前出の温首相の発言からもわかるように経済運営情勢に細心の注意を払っていることが窺われ中国国内6大都市等をはじめ住宅地価モニタリングから銀行の貸出規制や住宅転売への課税強化。
また新規プロジェクト向け融資の抑制を打ち出したり、企業融資された資金を不動産投資に転ずることを禁止したりと、銀行融資を通じた規制も試みています。

無論、当時の日本の大蔵省は土地バブルを抑えるために課税強化、窓口規制、そして最後に不動産融資の総量規制を行っており、現在の中国の政策も似た印象がなくもないですが、根本的に違うと思われる点があります。

第1に中国政府は不動産の現状をバブルとしてこれを抑制する姿勢は見せている一方で中国の高い経済成長率に支援された財政政策と通貨政策(人民元)がいずれも非常に穏健保守的なことです。
株式市場も緊急性が高まったと判断されれば取引の停止、取引所の緊急閉鎖、、とした可能性も否めません。
日本は既に金融の完全自由化から国際金融資本市場での信認を受けていますが中国政府及び中国共産党、若しくは中国人民銀行の施策としては金融規制が厳しく、資本項目規制管理を実施しており、国際化の成熟度は低く、「プラザ合意」後の日本円の対米ドル上昇幅は300%を軽く超えているのに対して人民元は未だに完全な変動相場制の洗礼を受けさせず事前調整と微調整で大きな変動をできるだけ避けているのが現状です。

第2に、1990年代、日本経済はすでにポスト工業化段階に入り、第4次、第5次サービス産業を模索し、社会資本のインフラ充実や一般生活の習熟から極端で過激な貧富格差はなく、国内市場の飽和状態からの海外脱却が命題化されていました。
バブル経済崩壊の打撃を受けた後、大きな需給ギャップを埋めることが出来ず、経済衰退に入ることを決定づけ、そして現在はデフレに苦悶している我が国の事情は御存知の通りです。

対して中国18億人の人口から紐解く潜在的な国内消費市場、インフラ整備の必要性、そして成長性、国力の規模、政治体制、、、。
勿論、中国が経済、社会、政治問題、法制度の不備、市場経済の歪み、腐敗問題など一般には指摘される多くの問題点を抱えつつ固定為替相場制や行政主導の経済政策を維持するのは難しいと思われ、また自国製品優遇政策やインフラ投資にたよった経済成長を続ける訳にはいかないでしょう。
しかし、中国は、新共産自由資本主義を模索している”経済移行期国家”の段階であり、また、沿岸都市部と内陸農村部間での大きな貧富格差を未開拓な中国国内消費市場、と位置付けるなら潜在的な国内需要が早急なリカバリーチャンスとして取り沙汰されるかもしれません。

長くなりましたが、例えば『地球に隕石が墜ちたら?』の疑問を想起したときと同様、その発生の可能性と発生した場合の短期的な動きと中長期的な動きのシュミレーションをそれぞれ複数構築してのリスク管理トレード、を常に考えていおくことが望ましいと思います。

今後もあら様におかれましては常時においてリスク管理を重視し、末永く岡三オンライン証券及び力也のFX道場への御愛顧のほどを宜しくお願い致します。

FXよろず相談窓口回答者 武部力也

 



okasanonline at 16:12コメント(0)トラックバック(0) 
FXよろず相談窓口 

皆様からのご声援をお待ちしております!

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ

免責事項

  • 本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
  • 本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
  • 本ブログの掲載情報に関するご質問等にはお答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
  • 本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。
口座開設のご案内

まずは岡三オンライン証券で
証券総合取引口座を開設!

口座開設

株と為替の売買シナリオ 配信中

プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。
(2014年−2017年 東洋大学 社会人基礎力 特別講師)
(2012年−2018年 東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 委員)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


「勝ち残りFX」(扶桑社)

岡三アクティブFX
(店頭FX)
ガチンコ対談
有名トレーダー・ブロガーとの対談コンテンツ「FXガチンコ対談」を開始いたしました。

武部力也のガチンコ対談

ブログランキング

皆様からのご声援を
お待ちしております!


人気ブログランキングへ

にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ