2009年10月08日

2009年10月7日「マーサン」様からの質問

Q
力也のFX道場の大フアンです。
米ドル円のポジションにて塩漬けが長期間続いています。
レートが、年内に81.0−85.0円、来年は、60.0−70.0円、に円高になると聞きますが今後の円高はいくら位となるでしょうか。このままでは、と考えると大変です。先生のご指導をよろしくお願いします。

A
ご支援、ご支持ありがとうございます。
さて、恐らく、わたしが不養生、不摂生がたたり、太りすぎてお医者さんに「どうしたらいいですか?」
と聞いた時と同じ状況かもしれませんね。<苦笑>
でも大丈夫です。じっくり作戦を練り直しましょう。
但し、最初は少し厳しい回答をしないといけないかもしれません。ご容赦を。

まずは、今後もFX取引を続ける上で過去を顧みてください。

それは、ドル円相場の行方をどのように考えて運用期間と収益目標を設定したか、という点です。
そもそも相場動向が予想と違う方向に行くことなど年中あり、また、予想が外れることは恥ずかしいことでもなんでもありません。
しかし、設定している運用期間や収益バランスにあわないリスクを被っていたらこれは速やかに撤収です・・。
散歩や旅行でも希望目的地と違う方向に行ってしまっていることに気づいたらやり直しをしますよね。意固地に突き進むことはないと思います。
先に結論を申し上げるなら要は躓いたらどのように立ち上がるか、若しくは一旦は逃げて終わらせるか、またはやり直すか、ということだと思います。<人生と同じでしょうかね!!ネバーギブアップです!!>

仮に「マーサン様」がドル円相場が100円台に上伸することを予想し90円台前半で買い建てていた、としましょう。運用期間をどれくらいで目論み、10円幅の利益を狙ったのか、ということがポイントになります。
そして重要なのは事前に損益を大凡イーブン換算していたのか?
逆に動いても耐えうる状況だったか、損切りをしたら、「この世の終わりだ!」と嘆き悲しむほどの痛手水準で設定勘案してしまっているのか、、なども大事なことです。

つまり「マーサン様」はリスク管理が重要であることを失念し目標収益と期間、そして目論見が外れたらどの水準でやり直すか、、これを事前に決めておかなかった点にあります。

例えば、「マーサン様」とわたしがじゃんけんをするとして、【私が勝利したら1万円をマーサン様から貰う、マーサン様が勝利したら私がマーサン様に1000円払う】、というゲームを提案したとしてマーサン様は受けますか??
あるべき回答は『ノー』です。
マーサン様にとって、1000円を得るために1万円のリスクをとるのはナンセンスな賭けの筈です。

つまり、リスクとリターンは大凡、イーブンないし、リスク<リターンという図式が本来は基本的な考えです。

充当可能な余力資金、方向決定と間違えたときの修正、切り替えし水準の決定・・・。
つまりエントリーしたら常時エグジット論、脱出口も考えることの重要性も肝に銘じてください。

さて、ドル円相場の行方に関してです
今般、1995年以来の円高局面入りしているドル円相場。

1995からの日足ドル円相場

ご懸念のように
>年内に81.0−85.0円、来年は、60.0−70.0円、に円高になる
との観測もあります。

確かにファンダメンタルズ的にもドルに対して悪いニュースが多く、直ぐにでも100円台に回帰する、とした可能性より上値の重い展開が想定されます。

まず、ドルの価値サポートに金利が大きく影響することはご存知の通りですが現在のように米景気後退を起因としたバーナンキFRB議長による「長期間にわたり金融緩和的な政策を維持する」政策は副産物としてドルのキャリートレード(金利の安いドルを売って高金利・高リターンが見込まれる金融商品に投資)意欲を高めており、例えば資源商品/他通貨/新興市場の上伸はその結果ともご理解いただけると思います。

ドル安の裏づけ資料の一つとしては米国の対外長期証券投資額が過去最高水準になりつつあることなども挙げられます。7日水曜日に藤井財務相が「現在の円高は米国の低金利を背景としたドル安から派生している」とコメントしていましたがまさに、シンプルで正しい解説ですね。
つまり米低金利=ドルキャリートレード、とした場合、米金利動向をイメージしておく必要が高まります。

ではドルの行方を左右する金利動向をどのように掴む?と考えると無論、米短期金利チャートも確認すべきでしょうが、一番手っ取り早くセンチメントを感じるには以下のメンバーが発言したときの内容だと思います。

2009年FOMCメンバー
●ベンS.バーナンキFRB議長
●ウィリアム・C.ダドリー副議長・ニューヨーク連銀総裁
●ドナルドL.コーンFRB理事
●エリザベス・A.デュークFRB理事
●ケビンM.ウォーシュFRB理事
●ダニエル・K.タルーロFRB理事
●チャールズ・L.エヴァンスシカゴ連銀総裁
●ジェフリーM.ラッカーリッチモンド連銀総裁
●デニス・P.ロックハートアトランタ連銀総裁
●ジャネット・L.イエレンサンフランシスコ連銀総裁 

米金利政策に対して投票権を持つ上記の方々の発言が今後の金利動向に関しての兆候を見せる時がありますので金利の行方を占う上で彼らの講演予定等が公表されていたら当然、注視に値します。

さて具体的なドル円相場水準の行方に関してですがわたくしの考えをご案内します。 

ドル円5年サイクル

テクニカル面で考えるとまず5年サイクル理論ですと本年を円高局面と捉えることが可能です。

そして次に具体的な水準ですが過去のベンチマークから紐解いて平均年間変動幅から考えてみると過去5年間の平均年間変動幅は約17.75円と見てとれます。

参考:
年間変動幅
2005年-101.68円〜121.40円=19.72円幅
2006年-109.00円〜119.88円=10.88円幅
2007年-107.23円〜124.14円=16.91円幅
2008年-88.70円〜111.97円=24.47円幅

さて、本年2009年ですが87.10円〜101.45円=14.31円幅・・・。

つまり、あくまでも平均年間値幅で当てはめて現況の状況と照らし合わせると糊しろにはあと、約3円44銭、という仮説も成り立ち、円高推移に懸念するとした場合は下値覚悟は87.10円-3.44円=83.66円、、、という下値目処が成り立つと考えます。

但し
>来年は、60.0−70.0円
とした想定の場合、

1)現在の水準89円を中心と仮定して上下(平均年間変動幅は約17.75円÷2)に8.875円を組み込むと80.125円〜97.75円

2)現在の水準89円を最高値と仮定すれば89円-17.75円=71.25円がこの仮説考えた場合の最円高水準となります。
<ですから常識的に【来年2010年はドル円50円台!】という刺激的な記事を見た場合でも冷静に「何が原因で年間39円も下がるのか??」と考えることが可能ですよね> 

ちなみに現在、最大の焦点として考えているのは1995年4月の安値79.75と2009年1月の安値87.10を結んだ延長線上となる87.50・・・。

そして1月21日の安値87.10がサポートラインとして機能するのか否か、という点です。

マーサン様、いかがでしょうか??

FXよろず相談窓口回答者 武部力也



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2009年10月07日

力也のFX道場を御覧の皆様にご報告申し上げます。

お蔭様で当社岡三オンライン証券は東京金融取引所の上場FX(くりっく365)の中でトップシェアを頂戴致しました。

参考:取引所為替証拠金取引(くりっく365)受入証拠金の預託状況

これはひとえに多くのお客さまのご支援の賜物と大変感謝いたしております。まことにありがとうございました。

また、当社岡三オンライン証券の社長の池田より”当社の今後の取組について-3つの重点施策と手数料-”と題し、お話申しあげております。

当社の今後の取組について-3つの重点施策と手数料-動画

当社の今後の取組について-3つの重点施策と手数料-メッセージの内容

これからも引き続き、岡三オンライン証券にご期待いただきますと共に、ご愛顧賜りますよう、どうぞよろしくお願いいたします。

ありがとうございました。



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2009年10月07日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

さて、最近のご相談としてドル円相場の下値懸念についてのお尋ねをよく頂戴しますので改めて確認です。

まず米国株式市場ダウ平均株価に関してですがドルのバラまきから”オバマ・ラリー”が始まり9 月末のピーク以降は約4%下落となりました。

下落への引き金は各種米景気指標に対する失望、または消費刺激策<8月末終了:自動車買い替え優遇、11月末終了:住宅新規購入減税措置等>などが挙げられます。
<もっともテクニカル的な観点から見れば半年で57%も急伸すれば調整も当然ですが・・>、

今回は3 月から米国株高転換、という象徴的な期待上伸に対し、一方で4月以降のドル円相場はドル安・円高が顕著であり、それが一般的には米国クライシス、若しくはドル安危機を更に誘引させているともいえます。では、何故“ドル安”なのでしょうか・・・。

ダウ平均株価
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/ダウ平均株価
2009ドル円相場
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/ドル円


それは、やはり米金利が低下し続けていることに着目せざるを得ないと考えます。
米国3ヶ月もの金利
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/ドル LIBOR(ロンドン銀行間取引金利)3ヶ月もの

米金利の低下はご存知のように米景気後退を起因としたバーナンキFRB議長による「長期間にわたり金融緩和的な政策を維持する」政策によるものですが一方で一部では貯蓄余剰が強まる、とした副産物を起こしており以前、我が国でも円のキャリートレードというのが脚光を浴びましたが、今回はドルのキャリートレード(金利の安いドルを売って高金利・高リターンが見込まれる金融商品に投資)意欲が高まっており、裏づけ資料としては米国の対外長期証券投資額が過去最高水準になりつつあることなどが挙げられるかもしれません。
(来週16日金曜日22:00に対米証券投資ネット長期TICフローが発表予定です)

つまりドル円相場においては相対的に円高が進行していますが、本質はあくまでも妙味対象のある通貨購入に対してドルが売られている、と考えられ、円が積極的に買われている、というわけではない、という点も踏まえて動向を考えないといけませんね。

ところで先刻、藤井財務相が「現在の円高は米国の低金利を背景としたドル安から派生している」とコメント。
まさに、シンプルでごもっともな解説ですが加えて「現在は静かに見守る」・・・。

これではドル円相場の下値リスク、若しくは円高懸念が起こるのも当然ですね・・。

今夜のドル円戦略ですが継続して上値の重い展開を予想。

テクニカル的な短期下値焦点としは60分足ボリンジャーバンド-2σ推移の88.18、88.00、そしてシンプルに1995年4月の安値79.75と2009年1月の安値87.10を結んだ延長線上となる87.50・・・。
最終的には1月21日の安値87.10が意識されるところです。

1995からの日足ドル円相場
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・月足/ドル円

 1ドル100円

1ドル=100円、、という響き、、懐かしですね・・。



okasanonline at 20:17コメント(0)トラックバック(0) 
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プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。(東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 副委員長、東洋大学 社会人基礎力 特別講師)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


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