2009年09月28日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、ご存知の通り、資本主義の世界では”輸出”は大変重要な産業であり、貿易をするにあたっては貿易相手国の通貨に対比して自国の通貨が安いことは大変フォローになりやすく、折に触れ自国製品が輸出しやすい状況を生みだすために国際政治の場においては駆け引きの道具として取り沙汰されることが多々あります。

しかし、9月25日にガイトナー米財務長官と初めて会談した藤井財務相は、日本が内需拡大を中心とする経済成長を目指す考えを表明したことから今後の我が国は極論、内需拡大が「主」で為替は「従」と考えること が可能となりました。
昨今の藤井発言を鑑みれば、リーマンショック以降、四苦八苦している米景気対策として自国通貨安政策を取り入れさせ、結果、我が国は望まぬ円高、実体と離れた円高であろうともをそれを甘受する事、つまり、今までに無い対米友愛外交の始まりかもしれません。

もっとも1995年4月19日、ドル円相場は 円の史上最高値79円75銭を記録しましたが、

ドル円79円85銭の場面
写真中央で79円85銭の水準で右手を出して売っているのが武部<:参照:毎日新聞より>

ドル円ブローカーだった当時のわたしは80円台割れ場面から売り方で携わり、歴史的な場面に遭遇した数少ない市場関係者の一人ではありますが、 実際は79円台での取引は続かず、瞬時に反転。
当時、多くの新聞・経済誌で年末には50円も視野に入れておくべきだ、と扇情的な記事が繚乱しましたが、その後の推移はご存知のとおり、市場は冷静にファンダメンタルズを反映しました・・。
1995からのドル円月足
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・月足/ドル円

本日のランチは”うどんを食べました。うどんはご存知の通り小麦粉を原料としていますが、世界で三番目の小麦使用量の我が国はアメリカ合衆国から約50%、そしてオーストラリア 、カナダからそれぞれ20%の輸入に頼っています。マクロ的に見れば原材料や製品輸入の企業、食料自給率の低い日本では円高になればそれらの調達コストが下がり、最終財の価格も下がることが期待されるところです。銀三
銀座三丁目の大きな提灯がある立ち飲みの某うどん屋さん。
注:何度も書きますがグルメブログではありません・・。

串揚げを載せたぶっかけうどん680円が将来、円高還元セールで値が下がるのか否か、仮に短い間でも円高メリットが享受できることを今から楽しみにしております・・。



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2009年09月28日

おはようございます、岡三オンライン証券の武部力也です。

以前より懸念していた通り、ドル円相場は損切りが損切りを呼ぶ格好で、半ばパニック的な円高が進行し、朝方に本年初旬以来の88円台前半突入を見せました・・・。

理由としては9月中間期末でのレパトリ絡み(レパトリエーション=資金の母国回帰)によるの円買い圧力やまた、G20において各国が協調して景気刺激策を維持することを発表したことで、リスク志向の回復に伴って対高金利通貨においてドル売り圧力が高まったこと、更には藤井財務相の「安易な市場介入は支持しない」「円高政策をとるわけではないが意図的な円安政策には反対」としたコメントや榊原英資早大教授(元財務官)85円を割り込むまで日本の通貨当局が為替市場でドル買い介入を実施する可能性は低いとの見方などから、『実際に介入に否定的な見解であるならば、では、どこまで円高を容認するのか?』とした、下値試し的な仕掛けの動きもなされたのでは、と指摘できようかと思います。

加えて本日早朝にNHKが、世界銀行グループの第11代目総裁のロバート・B・ゼーリック氏が予定されている講演で、「ドルが基軸通貨の地位を保障されていると米国が思うのはまちがいだ」と発言することが明らかになった、と報じたたことがドルを基軸とした国際金融体制に疑念を生じさせることとして取りざたされた模様です。<解説理由が長くてすみません>

さて、材料的には、今週は1週間を通して重要な日米経済指標の発表が目白押しであり、日銀短観をはじめ週末には日米雇用統計が発表されることから緊張が高まる週と考えています。
そうした意味では今週は相場動向を鑑みる以前に、保有ポジション、若しくは新規建てポジションのリスク管理などに重きを置き、資金面も併せたバランスの取れたトレーデイングスタンスを心掛け慎重な行動が望まれます。

本日の東京ドル円戦略ですが、先刻、 藤井財務相が「ドル円の直近の動きは異常ではない」とコメントするなど<先週末25日金曜日の仲値10時頃は91円ちょうど水準だったのに!!??> など介入に否定的との見方が浸透してきており、円の上値を試す動きが出やすくなっていることから本日13:00からブルームバーグの東京支局で予定されている藤井財務相の講演内容に要警戒です。

テクニカルに見た場合、あまり突っ込み過ぎると、そのあと急激な反動に見舞われることもままあり、慎重な対応が望まれますリスクがドル安円高方向に流れているとした見方を個人的には継続して考えており、ドル円の下値焦点として60分足ボリンジャーバンド-2σ推移の88.91を意識し、本日の朝の最安値88.22、1月23日の戻り安値88.00、割れて87.50、1月21日の安値87.10と見ています。

一方、上値焦点はギャップ(窓)が前後している89.50近辺、89円台後半のギャップ(窓)、25日引け間際の戻り高値89.90、60分足ボリンジャーバンド中心線90.04、90.15−25ゾーン、日足一目均衡線90.38、25日21:45の戻り高値90.50・・・。
0928ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足ボリンジャーバンド/米ドル円


本日の東京ドル円は88円台半ばから89円台半ばを中心とした推移で考えており、リスク幅とリターン幅の按配を良く考えた冷静なスタンスが望まれます。



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2009年09月26日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
さて、オセアニア各国が南半球にあるので、北半球の日本とは季節が逆なのはご存知のとおりですが、ニュージーランドでは2009年9月27日(9月最終日曜日)より、夏時間※移行します。
また、オーストラリアは2009年10月4日(10月第1日曜日)より、夏時間※へ移行します。

※夏時間(なつじかん)またはサマータイム(イギリス英語:summer time。ヨーロッパ大陸でも用いる)、若しくはデイライト・セービング・タイム(アメリカ英語:daylight saving time (DST)と言います。


それに伴いまして、9月28日(月)以降のニュージーランド経済指標、及び10月5日(月)以降のオーストラリア経済指標の発表時間が今までより1時間早まりますので、何卒ご注意くださいますようお願い申し上げます。

ちなみに現在夏時間である欧州・米国の標準時間(Standard Time)への移行は、欧州が10月25日(10月最終日曜日)、米国が11月1日(11月第1日曜日)となりますので、今しばらく現状態が続きます。


日本に関してですが日本が1945年の太平洋戦争敗戦に伴い米軍/連合軍などにより占領統治された時期に、1948年4月28日に公布された夏時刻法に基づいて、同年5月から毎年、夏時間を実施していたそうですが1951年のサンフランシスコ講和条約が締結され、1952年4月11日に夏時刻法は廃止されたそうです!。

夏の始まりと終わりのお知らせでした。
AQ151_L



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プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。(東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 副委員長、東洋大学 社会人基礎力 特別講師)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


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