2010年05月18日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。


さて、ギリシャ問題を起因にPIGS(ポルトガルPortugal、イタリアItaly、ギリシャGreece、スペインSpain)をはじめとした欧州諸国のソブリンリスク(国家の信用リスク)、つまりはユーロの威信に関した相場展開が続いています。

次世代を担う基軸通貨。

現在において世界の基軸通貨とされているのがドル。

基軸通貨としての主な要件は
国際間の貿易・資本取引に広く使用される安定した決済通貨である事

各国通貨の価値基準となる基準通貨である事

通貨当局が対外準備資産として保有する準備通貨である事

が挙げられます。

19世紀半ば以降、国際金融の中心地としてのイギリスの強力な立場を背景に英国ポンドが基軸通貨としての役割を担ってきました。

しかし、第一次世界大戦で経済が疲弊し、基軸通貨が機能面で英ポンドから米ドルへ移行。
第二次世界大戦後はアメリカの経済力を背景に米ドルが名実共に基軸通貨となりました。

しかし、ベトナム戦争などでアメリカ経済の疲弊、巨額の経常赤字が問題化するとその米ドルの地位も青色吐息。
米ドルが迷走する一方で1999年1月1日に意気昴然と欧州統一通貨・ユーロが誕生し、近年は一部で中東石油決済のユーロ転換をも囁かれ始めました。
 
そうした中でのギリシャ問題ですからユーロ・シフトへの加速化が進み、ドルの基軸通貨の地位を脅かされる、とした危惧も些か遠のいた感があり、ユーロウェイトも見直す方向となる筈・・。

ではその代わりに、、、というと、オセアニア通貨?中東統一通貨?、まさか円?、と浮かんでは消えるところです。

では、人民元か?、というと未だ規制通貨であり直ぐにでも基軸通貨に取って代わるとは思えません。

但し、危惧するところは仮に人民元切り上げ云々、将来的に規制が緩和/自由化され決済通貨等として国際化される方向に動いたとするなら、
円の地位低下をもたらす可能性は高まると思われます。

ドミノ理論的な考え方をすれば
ユーロ不安→ドル→ドル見直し→ポスト基軸通貨探し→円の地位低下?・・。

「風が吹けば、桶屋が儲かる」
英語では「It is a very ill wind that blows nobody any good(=だれの得にもならない風は吹かない)」

と言うそうです・・。


今夜の材料。

19:00(英) 5月CBI製造業受注指数(前回-36) 
21:30(米) 4月生産者物価指数 [前月比] (前回+0.7% 予想+0.1%)
21:30(米) 4月生産者物価指数 [コア:前月比] (前回+0.1% 予想+0.1%)
21:30(米) 4月生産者物価指数 [前年比] (前回+6.0% 予想+6.0%)
21:30(米) 4月生産者物価指数 [コア:前年比] (前回+0.9% 予想+0.9%)
21:30(米) 4月住宅着工件数 (前回62.6万件 予想65.0万件)
21:30(米) 4月建設許可件数 (前回68.5万件 予想67.7万件)
21:30(加) 3月国際証券取引高(前回+67.2億加ドル)
22:30(米) 米国株式市場(〜05:00)
23:00(米) ニューヨークオプション行使時間期限
24:00(英) ロンドンフィキシング 
01:20(米) ピアナルト米クリーブランド連銀総裁講演

○ボルカー元FRB議長、スタンフォード大で講演
○ガイトナー財務長官、ワシントン州のボーイング工場視察
○EU財務相会合

出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート/岡三グループ各社/各情報ベンダーより


ポイント。
ユーロ圏に対する懸念は払拭されておらず、ユーロの下落基調が継続していると思われる反面、経済指標や信用不安を緩和させる要人コメントなどから調整反発局面も想定。
クロス円が強含む展開には当然、ドル円への影響も想定して対応を。

 

ドル円ぱっと見テクニカル
60分足で見ると91.80近辺でトリプル・ボトムを形成。
指摘してきた通り、92円台後半へ肉薄しました。
今夜は92円台前半を橋頭堡(きょうとうほ)として93円台半ば越えに向けたアプローチを見せるか否かがポイント、と考えます。

0518欧米ドル円

出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/米ドル円



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2010年05月18日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

さて、ギリシャ・ユーロ圏の財政問題を背景とした値崩れが7日深夜に発生したのは御存知の通り。


ユーロ円の下落とともに豪ドル円も連動下落しているのクロス円の宿命とも言えましょう。

比してトレンド双行を窺うとそのシンクロ推移は顕著に見受けられます。

ユーロ円と豪ドル円0518
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/ユーロ円/豪ドル円


但し、明らかに違うのは個人投資家各位からの人気であり、それは東京金融取引所(くりっく365)での売買建玉動向からも感じられます。

0518豪ドル円出来高
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート

特に4月上旬に豪ドル円が87円台だった時の買い比率が50%台だったのに対しここ数日は85%を越え。

データから市場参加者の息遣い、心理状態が感じられます。

豪ドルの光と影。

ファンダメンタルズ的にはRBAオーストラリア準備銀行(中央銀行)は過去7回の会合で6度にわたって利上げを実施したことで、金融政策が現時点で「適切に設定されている」との認識を示しており先行きの利上げ余地に不透明感が存在。

一方で「ギリシャ危機の直接の影響は小さい」といったRBA見解が示されており、過度な悲観論は後退しつつあります。

次回6月1日の会合に向け豪ドルに対しての外部的動向(資源相場や豪州株)と過去に実施された利上げの影響からセンチメントがどのように市場に根付くか。
上下いずれか(79円半ば−82円前半)のブレイクを果たすならまた新たな息遣いが発生するものと思われます。

テクニカル的には中期トレンドの指針となる週足一目均衡表で見ると目先の上値焦点は基準線と転換線が推移する82円台前半。
下値焦点は先行スパンで雲の上限となる79円台半ば。

 

0518週足豪ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・週足/一目均衡表/豪ドル円



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2010年05月18日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

さて、本日の東京外国為替市場ドル円相場は主要なクロス円に牽引されての展開と考えています。


ユーロからの連動。
ユーロ圏の財政問題を背景とした景気の不透明感から市場でのユーロ先安観は根強く、商品先物取引委員会(CFTC)が直近に公表した建玉報告によると、大口投機家のネットポジションは3週連続でショートが大幅拡大。

但しユーロ下落の行き過ぎ感、オーバーシュートからの反発調整の可能性がリスク回避に伴う円買いを鈍化させる可能性が考えられます。

0518ドル円とユーロ円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/ドル円/ユーロ円


豪ドルからの連動。
RBA豪準備銀行が先進主要国のなかで唯一、アグレッシブな金融施策。

但し、金利は大幅な調整を経て平均的な水準付近になったと表明しており、本日明らかになるRBA議事録(5月4日開催分)からの裏付け後、今後の期待値が勘案されるところ。
0518ドル円と豪ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/ドル円/豪ドル円


ドル円。
菅財務相によると「欧州情勢の影響で株安・円高に振れたが、少しずつ落ち着いてくると思う」「日本経済、足もとの数字は景気回復の方向で進んでいる」などと述べており、おおよそドル円相場の現状水準に納得。

テクニカル的にも再度91円半ばから後半の下値のサポートが確認された格好から、下値攻めはしづらい状況か。

ドル円ぱっと見テクニカル
60分足で見ると91.80近辺でトリプル・ボトムを形成。
91円台半ばを中心とした価格帯が91円台後半を下支え支援し92円台半ばを抜け、後半へ肉薄できるかがポイント、と考えます。

0518東京ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/米ドル円



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プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。(東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 副委員長、東洋大学 社会人基礎力 特別講師)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


「勝ち残りFX」(扶桑社)

岡三アクティブFX
(店頭FX)
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