2010年05月25日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

久方ぶりにFXよろず相談へのお問い合わせ内容を掲載しました。御参考になれば幸いです。

さて、ユーロ混迷からリスク志向の投資マネーが安全志向へと流れを変え円へ。
ドルに対しても金融規制法案の米上院通過が円買いへと後押ししています。

ユーロ混迷の影響は計り知れず、米FRBの金利正常化、とした「出口戦略」も不透明感を増し、また、中国も米国の面子を立てた人民元の変動幅拡大案も此の時期では対ユーロでの急騰も想像しやすく、欧米配慮の板ばさみ状態となりました。

我が国においては円高進行が日経平均株価の足枷となり株安へ。
株安が日本経済の根幹を揺さぶり更に円キャリーの巻き戻しを起こすと言う悪循環、負の連鎖が続いています。

加えて朝鮮半島の緊張が改めて日本経済に試練を与えており2008年秋のリーマンショックを髣髴させる緊迫感も漂い始めました。


そもそもソブリンリスク(国家の信用リスク)、デフォルト(債務不履行)リスクの発生で共通するのは当該国の財政悪化や多額の経常赤字が通貨不安を起こすパターンであり、EU(欧州)がギリシャ/PIGS問題から抜け出す極端な出口戦略は
当該国をユーロ圏から切り離す(後退)
逆に財政・政治統合を深めユーロ圏完全統合を目指す(前進)

の2点・・・・。

もし財政、政治統合としたユーロ圏完全統合へのプロセスに進み、次のステージが見えれば、、、ユーロは未来に向けた大きな反転時期に差し掛かると考えますが日本に限らす強力なリーダーシップ不在は当面、出口を求めた混迷相場を続けるものと考えます・・・。

緊急出口


今夜の材料。
20:00(米) ガイトナー米財務長官、記者会見
20:00(ユーロ圏)レーン欧州委員、サルガドスペイン財務相が会見   
22:00(米) 3月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 (前回+0.64% 予想+2.4%)
22:30(米) 米国株式市場(〜05:00)
23:00(米) ニューヨークオプション行使時間期限  
23:00(米) 5月消費者信頼感指数(前回57.9 予想59.0)
23:00(米) 5月リッチモンド連銀製造業指数 (前回30 25)
23:00(米) 3月住宅価格指数 [前月比] (前回-0.2%)
23:00(米) 1−3月住宅価格指数[前期比](前回-0.1%)
00:15(米) ブラード米セントルイス連銀総裁講演

その他
○米中戦略・経済対話(最終日)
○米2年国債入札(420億ドル)
○キャメロン英首相の所信表明/施政方針(英国議会開会)をエリザベス女王代読


出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート/岡三グループ各社/各情報ベンダーより


東京午前に韓国と北朝鮮の地政学的リスクから円安へ振れる場面も見られましたが基本、こうした動きが一巡すればリスク回避的な動きからドル円・クロス円は共に上値の重い展開で考えられ、短期的には欧米市場で極東リスクを蒸し返す場面が見られても戻り売り圧力が優勢、、と考えています。

トレンド走行を比す米10年債金利(「質への逃避」として米債価格は上昇、金利は低下)とドル円チャートを見るとその上値重さから短期的な下方トレンドが窺えます。

0525ドル円と米債金利
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/米ドル円/米10年債金利
                                              
 

ドル円ぱっと見テクニカル。

引き続き”一夜完結型”でイメージしています。

欧米ドル円0525
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/ドル円



okasanonline at 18:28コメント(0)トラックバック(0) 
力也のFX道場 

皆様からのご声援をお待ちしております!

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ

2010年05月25日

2010年5月24日「たーちゃん」様からの質問

Q
為替相場の見方について
数日来、クロス円、特に豪ドル円の下落に危惧しています。

今後の対応法についてアドバイスをお願いします。

A
たーちゃん様
力也のFX道場への御愛顧並びにFXよろず道場へのお問い合わせありがとうございます。

さて、御懸念のようにここ数日の豪ドル円の大幅な下落は、ファンダメンタルズにおいては欧州の信用危機が世界経済に悪影響を与えるのではないかとの懸念からリスク志向の投資資金がキャッシュ化されている、との見方で解釈されています。

低金利の米ドルや円を売って、高金利の豪ドル、NZドル、ポンドなどを買う戦略の解消ですからいわゆるキャリートレードの一旦の解消、、、とした見方です。

改めまして豪ドルやクロス円の現況と取引上の御注意点をお答えさせていただきます。

まず、豪ドル円の現況の確認です。

御懸念の豪ドルに関しては、昨今、新興国の成長から豪州の資源価格上昇により同国の経済成長が加速。豪国内のインフレ圧力抑制のため他先進国より抜きん出て利上げ政策を行ってきた経緯です。

そうした中で経済的恩恵の高い中国経済のインフレ調整懸念から豪準備銀行(RBA)は追加利上げの先送り示唆し、現行の金利を適正水準として今後数ヶ月はこれまでの利上げの影響を見守る姿勢を先日の定例理事会議事録の公開で明らかにしました。

 

また、豪政府より2012年7月から資源超過利潤税(RSPT)導入が示されたなかでのギリシャショックですからタイミング的には豪ドルの下落を加速させた感も否めません。


豪ドルやクロス円の取引上の御注意点

そもそもクロス円はその流通性の低さからボラタイルな値動きをする通貨ペアである事を改めて御認識頂ければと思います。

流通性の低さに関しては国際決済銀行(BIS)が3年毎(2007年時点)に世界のインターバンク市場において調査をしているデータでも示されておりEUR/USD が全体の 27% 、USD/JPY が13%、GBP/USD が 12%、 AUD/USD が 6% 、USD/CHF が5%・・・。

EUR/JPY でさえも 2%ですから豪ドル円※や南アランド円など日本人向けのクロス円市場はその流動性の低さから、より以上に値が飛びやすい可能性である通貨ペアであることも御理解していただけるかと存じます。

※豪ドル円の場合、豪ドル/米ドル(AUD/USD)とドル円(USD/JPY)の通貨ペアの合成通貨ペアでレート提示:AUD/JPY = AUD/USD × USD/JPY

 

御質問の豪ドルに関して個人的には主要国との金利差など豪州の相対的に良好なファンダメンタルズ(基礎的条件)に着目している一方で、資金の逆流・信用収縮・ポジションの縮小等が一気に進むと今回のような場面が起き得るリスク認識がありますことを是非、御念頭の上でお取引して頂ければと存じます。

 

今後の対応方法。

「たーちゃん」様がどのようなテクニカル若しくはファンダメンタルズでの投資スタンスをお持ちなのか、また、投資可能資金額や運用期間などがわかりませんでしたので、明確な御提案が出来ないことを御理解頂ければと存じます。

但し、ご案内した豪ドル円などのクロス円の特徴を再認識いただき、改めて、○ポジションの縮小、手仕舞い・決済、○ナンピン(難平)、ヘッジ、○余裕資金の追加投入

など多角的な戦略の再構築とリスク管理を御勘案頂ければと思います。

 尚、豪ドル円の今後の展開予想として“T&C 吉田恒のFXナビ”では5月24日付で“クロス円急落の行方”と題して御案内しております。御参考になれば幸いです。

 これからも末永く岡三オンライン証券及び力也のFX道場に御愛顧賜れればと存じます。

今後もお問い合わせ下さい。

 

 FXよろず相談窓口回答者 武部力也



okasanonline at 13:25コメント(0)トラックバック(0) 
FXよろず相談窓口 

皆様からのご声援をお待ちしております!

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ

2010年05月25日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。
 
本日も引き続き欧州債務問題を中心としたリスク回避ムードがドル円相場の上値を抑える可能性で考えています。。

さて、先週末ですがスペイン銀行(中央銀行)が別の中小銀行との合併が破談となった貯蓄銀行「カハスール」※を管理下においたことから米紙が「一部のスペインの貯蓄銀行を救済するため、スペイン中央銀行が5億5000万ユーロの資金を供給」が報道。

それを昨晩は金融不安として蒸し返され英ガーディアン紙の「スペインが貯蓄銀行を救済へ」との報道が、欧州金融機関全体への信用不安をかきたてた格好となりました。

※貯蓄銀行「カハスール」:取締役20人のうち過半数がカトリック教会関係者でうち6人が神父で会長も務めている。資産約180億ユーロ・従業員約3000人、支店数約500でスペイン南部アンダルシア州に集中

同国の貯蓄銀行というのは、知っている限りではインターバンク市場に参加するなど多種の業務展開をする一般の銀行スタンスに無く組織形態も数百年前に聖職者や富裕者個人が質屋を母体に設立したものが規制緩和で地域コミュニテイ中心だったものがスタンスを広げ、マルチチャンネルに併せることで無理が生じたとされています。

今後は不良債権比率なども改めて取り沙汰されスペインの金融不安が先行きの財政負担の拡大と財政リスクに拍車を掛ける悪循環のリスクが警戒されるところです。

ギリシャを起因としたPIGS(ポルトガルPortugal、イタリアItaly、ギリシャGreece、スペインSpain)諸国の債券保有等はソブリンリスク(国家の信用リスク)として忌避されるセンチメントの見解の裏付けともなるのが仙谷戦略相の「欧州のリスクは中長期にわたると織り込んだほうがよい」、「欧州経済が早急に立ち直るとは想定できない」が代表されるところでしょうか。


東京ドル円戦略。

欧州、特にドイツではこのところのユーロ安で輸出が好調さをとり戻し始めてきた、との見方や今回のギリシャ危機で米FRBが年内に金融引き締めに転じる可能性は大きく後退したことがドル高を抑え、ギリシャ・ユーロ危機が米国のドルの威信を取り戻すことができた、とした見方からのセンチメントの変化も懸念されます。


対して円に関しては本邦政治リスクのほか韓国メデイアによると金・北朝鮮総書記が戦闘体勢を整えるよう命令を下したことが報じられており
円・日本株も含めた地政学リスクが意識されるムードも・・。

パラダイムシフトが萌芽しつつある円は主体性無く、ドル、ユーロ対して大きく上下ブレを”起こさせられる”可能性から引き続き小刻みなトレードがリスク管理に繋がるものと考えます。

ドル円ぱっと見テクニカル。
0525東京ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足ボリンジャー/ドル円



okasanonline at 11:32コメント(0)トラックバック(0) 
力也のFX道場 

皆様からのご声援をお待ちしております!

  • 人気ブログランキングへ
  • にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ

免責事項

  • 本投資情報は、情報の提供のみを目的としており、取引の勧誘を目的としたものではありません。
  • 本投資情報の公開および各コンテンツの更新については、都合により予告なく休止、変更、削除する場合があります。
  • 本投資情報の掲載情報の正確性・妥当性等について、岡三オンライン証券およびその情報の提供者が一切保証するものではありません。ご投資の最終決定は、お客様ご自身の知識、経験、投資目的、資産状況等に適う範囲で、ご自身の判断と責任で行ってください。
  • 本ブログの掲載情報に関するご質問等にはお答えいたしかねますので、あらかじめご了承ください。
  • 本投資情報によって生じたいかなる損害についても、当社は一切責任を負いかねます。
  • 本投資情報は、いかなる目的であれ当社の許可なく転用・販売することを禁じます。
口座開設のご案内

まずは岡三オンライン証券で
証券総合取引口座を開設!

口座開設

株と為替の売買シナリオ 配信中

プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。(東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 副委員長、東洋大学 社会人基礎力 特別講師)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


「勝ち残りFX」(扶桑社)

岡三アクティブFX
(店頭FX)
ガチンコ対談
有名トレーダー・ブロガーとの対談コンテンツ「FXガチンコ対談」を開始いたしました。

武部力也のガチンコ対談

ブログランキング

皆様からのご声援を
お待ちしております!


人気ブログランキングへ

にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ

ブログ為替レート