2009年08月26日

2009年8月24日「ど貧民」様からの質問

Q

『豪ドル円ですが、資源国通貨や中国の影響から先進国としていち早く利上げ予想が出てきて80円を越える円安になるのか、逆に昨年のように商品市況特に原油の下落から70円前後の円高になるのか?』

A
豪ドルを取り巻く現況の確認です。

世界経済の回復有無、中国経済の持続性有無から商品相場、また他の資源国通貨にシンクロして推移する可能性が高いとされる豪ドルは世界経済のバロメーター、としても位置づけられる訳でつまり世界経済、中国経済が順調のときは豪ドル堅調、後退のときは豪ドル軟調、とした図式も成り立ちます。

さて、豪国自体に関して振り返ると2009年8月RBA<オーストラリア準備銀行>理事会で金利据え置きとなり声明文の中から追加利下げ示唆文言が削除されたことから金利先物市場では向う1年で150bpの利上げ織り込みはじめました。スティーブンスRBA総裁は「利上げをするために失業率のピークアウトを待つ必要はない」と発言(7/28)、スワン財務相-豪中銀の将来的な金利引き上げは「明白」(8/4)、スティーブンスRBA総裁「豪州経済の回復は予想以上」(8/4)、スティーブンス総裁:下院経済委員会で「金利の正常化に乗り出す時期は迫っている」と証言(8/14)、など金利引き上げに向けてはポジティブな発言が相次いでいます。

個人消費や住宅市場は財政出動の効果が剥落し低調に推移しているものの中国の景気回復を背景に輸出数量が徐々に回復を見せており、強弱入り混じる景気動向の中では9月2日発表予定の4-6 月期のGDP がプラス成長に転じる可能性が高いと指摘されていることから本年後半に向けての金利政策動向に大きな影響をあたえるものとされて注視されています。

そうした中で、豪経済予測の技術的な指針として商品先物インデックス(CRB指数)を確認することをお勧めします。同指数と豪ドル円相場がシンクロして推移している場面が多いことから今後の商品市況と豪ドル動向には欠かせないデータとなります。

ファンダメンタルズ分析/解説は枚挙に暇が無いので以下、各種データが御覧になれますのでご案内いたします。

参考:
岡三オンラインFX(くりっく365)ニュース欄の岡三証券グループ各社レポート
岡三オンライン証券:e-profit FXチャート/市況/

具体的な豪ドル円のレート水準に関してですがテクニカル的には昨年のサブプライム禍以前の水準に回帰しており、昨年の下落開始時104円台から本年の最安値55円とした場合、フィボナッチリトレースメンとでは、いわゆる半値50%戻しが完了しています。
今後、更に上伸していくなら61.8%戻し水準の85円台、というのも意識される可能性もあろうかと思います。
しかし固め撃ちするのは大変危険ですから、目標収益に併せたエントリーとエグジット、期間を考えてトレーデイングすることをお勧めします。

FXよろず相談窓口回答者 武部力也



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2009年08月26日

2009年8月24日「ど貧民」様からの質問

Q

『ドル円は、米国の財政赤字等から70円台になるのか、早期景気回復から早晩100円台になるのか?』

A
まず、確認です。

米財政赤字に関してですが、直近のデータでは米財務省が2009年8月12日水曜日に発表した7月の財政収支は、財政赤字が1806億8千万ドル(1ドル95円で計算すると約17兆円強=)とされます。09会計年度(08年10月〜09年9月)の財政赤字の過去10ヶ月間の合計は、1兆2669億5800万ドル(約122兆円)となり、過去最悪を更新することとなりました。

景気後退に伴う税収減と巨額の財政出動による歳出増で、米国の財政悪化が一段と進めば米国へのデフォルト(破綻)リスクが浮上しドル安や米債長期金利の上昇という問題が市場テーマとして大きくクローズアップされる可能性は十分だと思います。

もっとも財政赤字に関しての分析/解説は枚挙に暇が無いので、この場では古い話で恐縮ですが平成19年8月24日(金)(会場:東京都文京区シビックホール)に日本の会計検査院の招きで、当時、米会計検査院(GAO)院長を務め、現在はピーター・G・ピーターソン財団の最高経営責任者(CEO)であるデビッド・ウォーカー氏の講演内容をご案内したいと思います。

  • アメリカの財政は非常に憂慮すべき状況
  • アメリカの将来における真の脅威は国債残高の増加と公的年金や医療保険制度として知られる社会保障
  • 日本は経済的な割合からして、アメリカよりもかなり高いレベルの財政赤字と債務がある

この3点目を重要なポイントと考えます。
ファンダメンタルズでみると米国(ドル)と日本(円)の経済的基礎条件を引き合いにして分析するわけですが、少なくとも当時の米会計検査院(GAO)院長は財政上、米国も日本もお互い危険水域、とした見方であり、日米双方同士でお互いの累積赤字懸念を取沙汰していても致し方ない、とも解釈できます。
つまり、対米国財政収支、そしてわが国の財政問題も組み込んで考えなくてはいけないドル円相場においては財政上のファンダメンタルズでは、”ドル売り・円売り”になる、とした見方です・・。

別途、世界の基軸通貨である米国ドルと第三国との通貨取引で考えれば、ドル売り、若しくはドル弱含みと考え、その第三国が対円相場で強まった場合、ドル円相場にどのような影響を与えるか、と考えておくのも大事なことです。
第三国通貨ペア<いわゆるクロス円相場>からドル円相場に逆連動する可能性です。

そもそもドル円相場は政治的に変動する可能性の高い通貨ペアであり、クリントン大統領当時の超円高、そして共和党政権時代の円安容認、とされてきました。
しかし、最近の事例から考えると5月13日に報じられた、民主党「次の内閣」財務相である中川正春衆院議員(※当時の報道から)がBBCの取材に対し、民主党が政権をとればドル建ての米国債購入は手控える、という趣旨のコメントを発した一件です。

現実的に外貨準備の運用では為替市場にインパクトを与えない形で中長期的に多様化を図ること、およびドル基軸体制を守ることが日本の利益になること、等、その後に関係者から発せられたこともも考えれば、ドラスティックな円高、逆に凄まじい円安論に踊らされないほうが無難では無いでしょうか?
勿論、米国側では、民主党主導の政権が誕生する場合、そもそもの日米同盟のありようから含めて、一定の警戒感が出てきているとは想像するに容易いですが、それをドル円為替相場において、固め撃ちするのは危険だと感じます。


テクニカル的な面で見てみましょう。
一概には言えませんが、例えば過去2005年からのドル円相場の年間変動幅は17.75円であり、本年の記録である安値87円台−高値101円台、から紐解くと既に約14円幅あり、平均値幅に足りない約3円幅を上下に足して仮説を立てるなら最安値は84円、若しくは最高値104円、、、とした更新になります。
出所参考:岡三オンライン証券:e-profitFXチャート/ドル円/

個人的には5年サイクル論などで80円台割れ再現の可能性も念頭にはありますが、現実的には前出、変動幅内でのレンジ内推移で考えています。

短期的には先週(※8月24日現在での見解)の下値攻めでも93円台の抵抗をクリア出来ずに反発に転じており、一旦底打ちを見て、ドルの上昇余地を探る動きに転じた可能性が生じています。
値動きの中で、95円台半ば越え/95円台後半超えアプローチを見せた場合は、目先の底値を見た可能性が一段と高くなります。
但し、現状は、はっきりと短期トレンドの変化を確認できた訳ではないですからここから上値追いでのドル買いを推奨するつもりもなく、慎重的な様子見姿勢は崩さず、短期的なトレーデイング=リスクコントロール、の重要性が更に増すもの、と考えます。

FXよろず相談窓口回答者 武部力也



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2009年08月26日

2009年8月24日「ど貧民」様からの質問

Q

『ユーロ円について、欧州経済特に東欧の悲惨な現状から再び120円前後の円高になるのか、日欧金利差から140円台への円安になるのか?』

A
まず、確認です。

ユーロ建ての債券などで運用される投資信託が増えてきていますし、ドルへの不安は国際通貨市場でもユーロの取引高を徐々に増やさせています。
そして確か8月21日金曜日の日経新聞朝刊でしたが、日本株式の出遅れ観、新興国株式からのヘッジ等々、欧州勢による日本株式購入への動向も報道されていました。
ユーロ円の見方に広がりが感じますね!
一方でご存知のように欧州連合(EU)は寄り合い所帯であり、そして東欧諸国も加盟しています。ご懸念のように東欧諸国はこれまで、欧州の単一通貨ユーロに参加できるとの期待を原動力に、外国からの投資による巨額資金を建設ブームと消費ブームに進みましたが、リーマンショック以降、それらが足枷の不良債権となり現況はEU自体の将来に対する疑念を呼び覚まし、ユーロを不安定にさせる、と心配視されています。
しかし一方で東欧を見放すことの政治的な帰結は、これより一段と深刻なものとなりかねない、とされており、西欧諸国の指導者たちにとっての問題は、こうした大惨事を回避するための最善の方法は何か、とした場合、具体的には欧州中央銀行(ECB)とIMF、欧州委員会による構造基金、欧州復興開発銀行(EBRD)、欧州投資銀行(EIB)などの動きに注目されています。特に欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は過去の施策から自国通貨を是としている傾向が強いことから、東欧問題を解く鍵はトリシェ総裁、、、、と睨んでいます。

但し、東欧の悲惨な状況、との御分析の一方で、世界の外国為替の総取引量のうち約27%がユーロドル(※)であり、ドル円取引が約13%・・。ユーロ円取引自体は数%でしかありません。まずはユーロドル相場、つまり対米国とのファンダメンタルズ比較が先にたちます。※BIS(2007年度・国際決済銀行発表)
従って、ユーロ円、、、というよりユーロドルの動向、そしてドル円相場の水準がユーロ円分析の鍵になる、と覚えておくと相場の見方も楽しくなる筈です。

中長期的には対ドルで強含んで推移していくものと考えており、円とドル「同時安」とするならリーマンショック以前の1.6台への転換場面を探る大事な時期に差掛かっているのかもしれません。その場合はドル円次第ですが、150〜160円、、の可能性も浮上してくる可能性も否定できませんね。

FXよろず相談窓口回答者 武部力也



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プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。(東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 副委員長、東洋大学 社会人基礎力 特別講師)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


「勝ち残りFX」(扶桑社)

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