2010年05月26日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

本日の天気予報によると上空に寒気を伴った気圧の谷が、本州付近を通過するため、雨の降る所が多く、落雷や突風の発生など不安定な天気となりそうだとのこと。

相場同様、ご注意ください。

さて、お気づきの方も多いかと思いますが(当然ですね・笑)、”力也のFX道場”のフレームがリニューアル如何でしょうか?。御指示、御鞭撻、お待ちしています。


東京ドル円戦略。
先刻、ラジオNIKKEI「集まれ株仲間」前場の「FX、今朝のショートコメント」に電話出演させて頂きました。

コメントさせていただいた内容は

リスク回避の動きが強まったが、昨欧米タイムは反転。ドル円・クロス円、ドルストレートともにほぼ「いって来い」となった。

欧米タイムに掛けては北朝鮮から「韓国との全ての関係を断絶する」との発表が聞かれるなどアジアの地政学リスクが円売り要因となっていたが5月米消費者信頼感指数が市場の事前予想を大きく上回った結果、好感されたドル買いも。米株は続落したものの、下げ幅は限定的でドルの弱材料にはならなかった。


本日の東京外国為替市場では、欧州債務危機の深刻化を意識するものの、米株が下落幅を縮小したことから、リスク回避の動きが和らぐ可能性。

目先はユーロの下値を模索する機運がいったん弱まりそうだが、但し クロス円については相対的に戻りが鈍いこともあり上値の重さが意識される
 

市場全体のセンチメントとして現状、各国ともに財政出動の余地が払底されている観から世界同時不況の泥沼化リスクを回避するうえで、各国の政策協調による信用不安の払拭が焦点。

□26-27日:ガイトナー財務長官の訪欧(ギリシャ問題に関して英独の財務相、ECB総裁と会談予定)

□日本銀行での白川方明総裁、来日中のバーナンキ連邦準備理事会(FRB)議長が講演

ドル円相場のポイント。
当時の背景とは違うもののベンチマークとするのは昨年11月末の日経株価9100円水準、ドル円86円水準での牽制経緯から、現状では若干ののりしろ感もあり6月4─5日に韓国釜山で開催される20カ国・地域(G20)財務相・中銀総裁会合までは思惑動意での横ばい推移と考える。

それまではパニック的な市場の不安心理を払拭させるような発言が主となり市場も様子見観派が強まるのでは。


本日の東京タイムで注目されるものは、北朝鮮情勢からの極東リスク。
有事の可能性に対して、地理的に近い日本も短期・単発的な影響は避けられず波乱要因にもなりかねない・・。
・クリントン米国務長官が韓国訪問

ドル円相場は今週89円前半から90円半ばに終始しており、需給的には89.00-90.50-60にそれぞれオプション設定観測があるとされるが本日がエクスパイアリー(権利行使満期日)ともされており上下どちらかにブレイクする可能性も。
基本、下降トレンドが意識されるものの、上方ブレイクの場合は移動平均の200日線などが位置する91円前後が短期上限目処。


概ね上記の内容でコメントさせて頂きました。


ドル円ぱっと見テクニカル。
引き続き、小刻みなトレードでイメージしています。

0526東京ドル円
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/ドル円



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2010年05月25日

お疲れ様です、岡三オンライン証券の武部力也です。

久方ぶりにFXよろず相談へのお問い合わせ内容を掲載しました。御参考になれば幸いです。

さて、ユーロ混迷からリスク志向の投資マネーが安全志向へと流れを変え円へ。
ドルに対しても金融規制法案の米上院通過が円買いへと後押ししています。

ユーロ混迷の影響は計り知れず、米FRBの金利正常化、とした「出口戦略」も不透明感を増し、また、中国も米国の面子を立てた人民元の変動幅拡大案も此の時期では対ユーロでの急騰も想像しやすく、欧米配慮の板ばさみ状態となりました。

我が国においては円高進行が日経平均株価の足枷となり株安へ。
株安が日本経済の根幹を揺さぶり更に円キャリーの巻き戻しを起こすと言う悪循環、負の連鎖が続いています。

加えて朝鮮半島の緊張が改めて日本経済に試練を与えており2008年秋のリーマンショックを髣髴させる緊迫感も漂い始めました。


そもそもソブリンリスク(国家の信用リスク)、デフォルト(債務不履行)リスクの発生で共通するのは当該国の財政悪化や多額の経常赤字が通貨不安を起こすパターンであり、EU(欧州)がギリシャ/PIGS問題から抜け出す極端な出口戦略は
当該国をユーロ圏から切り離す(後退)
逆に財政・政治統合を深めユーロ圏完全統合を目指す(前進)

の2点・・・・。

もし財政、政治統合としたユーロ圏完全統合へのプロセスに進み、次のステージが見えれば、、、ユーロは未来に向けた大きな反転時期に差し掛かると考えますが日本に限らす強力なリーダーシップ不在は当面、出口を求めた混迷相場を続けるものと考えます・・・。

緊急出口


今夜の材料。
20:00(米) ガイトナー米財務長官、記者会見
20:00(ユーロ圏)レーン欧州委員、サルガドスペイン財務相が会見   
22:00(米) 3月S&P/ケース・シラー住宅価格指数 (前回+0.64% 予想+2.4%)
22:30(米) 米国株式市場(〜05:00)
23:00(米) ニューヨークオプション行使時間期限  
23:00(米) 5月消費者信頼感指数(前回57.9 予想59.0)
23:00(米) 5月リッチモンド連銀製造業指数 (前回30 25)
23:00(米) 3月住宅価格指数 [前月比] (前回-0.2%)
23:00(米) 1−3月住宅価格指数[前期比](前回-0.1%)
00:15(米) ブラード米セントルイス連銀総裁講演

その他
○米中戦略・経済対話(最終日)
○米2年国債入札(420億ドル)
○キャメロン英首相の所信表明/施政方針(英国議会開会)をエリザベス女王代読


出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート/岡三グループ各社/各情報ベンダーより


東京午前に韓国と北朝鮮の地政学的リスクから円安へ振れる場面も見られましたが基本、こうした動きが一巡すればリスク回避的な動きからドル円・クロス円は共に上値の重い展開で考えられ、短期的には欧米市場で極東リスクを蒸し返す場面が見られても戻り売り圧力が優勢、、と考えています。

トレンド走行を比す米10年債金利(「質への逃避」として米債価格は上昇、金利は低下)とドル円チャートを見るとその上値重さから短期的な下方トレンドが窺えます。

0525ドル円と米債金利
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・日足/米ドル円/米10年債金利
                                              
 

ドル円ぱっと見テクニカル。

引き続き”一夜完結型”でイメージしています。

欧米ドル円0525
出所:岡三オンライン証券:e-profit FXチャート・60分足/ドル円



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2010年05月25日

2010年5月24日「たーちゃん」様からの質問

Q
為替相場の見方について
数日来、クロス円、特に豪ドル円の下落に危惧しています。

今後の対応法についてアドバイスをお願いします。

A
たーちゃん様
力也のFX道場への御愛顧並びにFXよろず道場へのお問い合わせありがとうございます。

さて、御懸念のようにここ数日の豪ドル円の大幅な下落は、ファンダメンタルズにおいては欧州の信用危機が世界経済に悪影響を与えるのではないかとの懸念からリスク志向の投資資金がキャッシュ化されている、との見方で解釈されています。

低金利の米ドルや円を売って、高金利の豪ドル、NZドル、ポンドなどを買う戦略の解消ですからいわゆるキャリートレードの一旦の解消、、、とした見方です。

改めまして豪ドルやクロス円の現況と取引上の御注意点をお答えさせていただきます。

まず、豪ドル円の現況の確認です。

御懸念の豪ドルに関しては、昨今、新興国の成長から豪州の資源価格上昇により同国の経済成長が加速。豪国内のインフレ圧力抑制のため他先進国より抜きん出て利上げ政策を行ってきた経緯です。

そうした中で経済的恩恵の高い中国経済のインフレ調整懸念から豪準備銀行(RBA)は追加利上げの先送り示唆し、現行の金利を適正水準として今後数ヶ月はこれまでの利上げの影響を見守る姿勢を先日の定例理事会議事録の公開で明らかにしました。

 

また、豪政府より2012年7月から資源超過利潤税(RSPT)導入が示されたなかでのギリシャショックですからタイミング的には豪ドルの下落を加速させた感も否めません。


豪ドルやクロス円の取引上の御注意点

そもそもクロス円はその流通性の低さからボラタイルな値動きをする通貨ペアである事を改めて御認識頂ければと思います。

流通性の低さに関しては国際決済銀行(BIS)が3年毎(2007年時点)に世界のインターバンク市場において調査をしているデータでも示されておりEUR/USD が全体の 27% 、USD/JPY が13%、GBP/USD が 12%、 AUD/USD が 6% 、USD/CHF が5%・・・。

EUR/JPY でさえも 2%ですから豪ドル円※や南アランド円など日本人向けのクロス円市場はその流動性の低さから、より以上に値が飛びやすい可能性である通貨ペアであることも御理解していただけるかと存じます。

※豪ドル円の場合、豪ドル/米ドル(AUD/USD)とドル円(USD/JPY)の通貨ペアの合成通貨ペアでレート提示:AUD/JPY = AUD/USD × USD/JPY

 

御質問の豪ドルに関して個人的には主要国との金利差など豪州の相対的に良好なファンダメンタルズ(基礎的条件)に着目している一方で、資金の逆流・信用収縮・ポジションの縮小等が一気に進むと今回のような場面が起き得るリスク認識がありますことを是非、御念頭の上でお取引して頂ければと存じます。

 

今後の対応方法。

「たーちゃん」様がどのようなテクニカル若しくはファンダメンタルズでの投資スタンスをお持ちなのか、また、投資可能資金額や運用期間などがわかりませんでしたので、明確な御提案が出来ないことを御理解頂ければと存じます。

但し、ご案内した豪ドル円などのクロス円の特徴を再認識いただき、改めて、○ポジションの縮小、手仕舞い・決済、○ナンピン(難平)、ヘッジ、○余裕資金の追加投入

など多角的な戦略の再構築とリスク管理を御勘案頂ければと思います。

 尚、豪ドル円の今後の展開予想として“T&C 吉田恒のFXナビ”では5月24日付で“クロス円急落の行方”と題して御案内しております。御参考になれば幸いです。

 これからも末永く岡三オンライン証券及び力也のFX道場に御愛顧賜れればと存じます。

今後もお問い合わせ下さい。

 

 FXよろず相談窓口回答者 武部力也



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プロフィール
武部力也(たけべ りきや)
岡三オンライン証券(株)
投資情報部長 兼 シニアストラテジスト

【経歴】
東京都出身
1989年
日本大学法学部卒業・東京短資入社。トウキョウフォレックス、トウキョウフォレックス上田ハーロー/東京外国為替市場インターバンク(銀行間)市場・ドル円外為ブローカー。
2001年
トウキョウフォレックストレイダーズ証券・情報企画部部長、金融法人事業部部長。
2006年
トウキョウフォレックス・法人営業、営業推進部長。
2009年
岡三証券入社。(東京金融取引所 為替・株価指数証拠金市場運営委員会 副委員長、東洋大学 社会人基礎力 特別講師)

【趣味】
剣道、映画鑑賞。

【活動】
■ラジオNIKKEI「マーケットプレス」
日本テレビ(BS/CS)「NEWS24まーけっとNAVI」
東京MXテレビ「東京マーケットワイド」「WORLD MARKETZ」
ほか、日経CNBC等に定期出演、金融系マーケットメディア、新聞、経済誌などでレポート執筆
■公式ブログ「力也のFX道場」
■公式動画「株と為替の売買シナリオ」

【著書】
「勝ち残りFX」(扶桑社)


「勝ち残りFX」(扶桑社)

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